まずは寝室のステレオで大音量で音楽を流し、窓を開けて枕を放り出すベティ。羽根枕ははるか眼下の路上に落下して、たくさんの羽根がブワアと飛び散ります。


窓からダイブして逃げたと思わせる偽装? 音楽は足音で居場所を悟らせない工夫だろうか。怒髪天を突いたベティはなかなか冷静に部屋から部屋に移動して、ミラさんが落とした肉切り包丁もしっかり握ります。


……ドクン


擦りガラスの向こうに人影が。ベティじゃない。誰だ? これは実在する人間(女性)なのか?


そして画面いっぱいに現れ蠢動する脳みそ。これはベティの脳なのか? 極限状態の彼女の頭の中で、何かが目覚めようとしているのか。


それとも侵入した「異常者」の脳内に展開する映像か。確かに玄関から誰かが侵入し、ベティを探して回っています。


ヾ( ̄□ ̄;) ……きゃっ!?


居間に入ると、いきなり誰かが倒れかかってきた。ベティは重みに耐えかねてもろとも床に崩れ落ち、ぱくぱくと末期の呼吸を吐き痙攣する男を見て驚きます。


(; ̄□ ̄)/ ……………!!


反射的に懐を探ると、顔写真つきの警察手帳が出てきた。そこに載っていたのは「ダニエレ・ソアベ」。ああ何てこと、自分が迎え入れたのが本物のソアベだった………


( ̄∀ ̄;)v- やだあ、作品より先にご本人を見ちゃった。ハイこちらはホラー映画監督のミケーレ・ソアヴィ氏。アルジェント御大の弟子筋にあたります。(早くに監督業から引退。わたくしこの方の『アクエリアス』って作品を探し中)


後から入ってきたのが「異常者」だった。ベティは慌ただしく死んだソアベの腰の拳銃を拝借し、ついにやってきた「異常者」に向けて引き金を引きます。


ダン!! ダン!! ダン!!


反応は早かったけど、やはり素人なので狙いがうまくつけられなかった。「異常者」には当たらなかったようで、それでもベティは相手が怯んだ隙に逃げ出します。


ヾ( ̄□ ̄;) あああああ………


でもどこに逃げればいい? 玄関までたどり着けるか?


「ベティ、早くこっちへ!」


( ̄○ ̄;) えっ!?



思わぬタイミングで救いの声。壁の通気窓から小さな女の子が手を差し伸べ、ベティは慌ててそこから壁の中に逃れます。