ベッドに横になり、ヒーリング音楽のテープを聴くベティ。すると玄関のチャイムが鳴り、約束していた親友のミラさんがやって来ます。
「何ですか?」
居間からソアベの声がした。安心しきってるベティは「友達が来たの」と声で答え、玄関に向かいます。
居間にはこちらに背を向けて、椅子に座って煙草を吸う男の後ろ姿がちらりと見えた。ようやく目の具合が元に戻ったベティがドアを開けると、入ってきたミラさんが思いがけない事を言います。
(* ̄○ ̄) 今、下で刑事に「誰を訪ねるのか」って聞かれたわ。
(* ̄○ ̄) ソアベって名前。
えっ?
ベティは眉をひそめ、「ソアベですって?」と呟きます。
ヾ( ̄○ ̄;) ……でも、彼は居間にいるわ。
(; ̄○ ̄) えっ?
ギョッとするミラさん。2人はそっと居間のドアに歩み寄り、中を窺います。
誰もいない。でも、薄暗い居間のテーブルで、灰皿から煙草の煙が立ち上っている。確かに男がここにいた。声も聞いた………
( ̄○ ̄;) ベティ、ここに誰がいたの?
(; ̄○ ̄) ソアベだとばかり……電話は中よ、怖くて入れない。
ソアベじゃない。でも警察に通報しようにも、電話は居間の中。まだそこにいるかもしれないと怯えるベティを、ミラさんは台所にせき立てます。
(; ̄○ ̄) 早く逃げないと!
( ̄○ ̄;) 待って、外にいるのが異常者だったら危ないわ。
(;T□T) 中にいるのが異常者だったら?
ミラさんに「どっちか分からないの?」と聞かれて、初めて自分の軽率さに気づくベティ。自分はやって来た「ソアベ」の顔を見ていない。身分証の確認もしなかった……
-v( ̄○ ̄;) それは危険すぎる。ベティは戸締まりもしなかった。男はベティが背中を向けた時、自分で鍵をかけていた。ミラさんが来なかったら……
いや、外にいるのが本物のソアベという保証もない。どこかから情報が漏れたなら。でも警察から?
怯えるベティに「武器が要るわ」と囁くミラさん。彼女は流し台の周りを探り、大きな肉切り包丁を掴みます。