場面変わって、すさまじく豪華な高級アパートの一室。壁や天井が精密な壁画に彩られ、「どこのラブホや?」なんて言うとイタリアの人にシバかれそうです。


(; ̄○ ̄) ……ごめんなさい、あなたのせいじゃないの。


(; ̄○ ̄) ……なぜか私、ベッドではうまくいかなくて…………


滑らかな裸の背中を晒して起き上がるベティ。目の前のステファノ君は困惑顔で、まあその何だ、そういう顛末だったのね。


( ̄○ ̄;) でも、オペラ歌手は「好き者」だって聞いた。


オイこら気を抜きすぎやイタリア男。そこは口先だけでも「いえいえこちらこそ」くらい言わんかい。ベティは困ったように一瞬うつむき、笑顔を作って顔を上げます。


(; ̄∀ ̄) ……この部屋、美術館みたいね。


レビューの中には、この場面の絶妙なカメラアングルに「肝心のトコが見えねーんだよ!!どけ男!!」という叫びがちらほら。ベティ役のクリスティーナ・マルシラッチさんは、当時はまだ景気よく見せてくれない女優さんだったのね。残念。


てか『サスペリア』のジェシカ・ハーパーも『フェノミナ』のジェニファー・コネリーも脱ぎナシだった。これはまだ脱いでくれた方だす。


( ̄ー ̄)v- 申し遅れましたが本作は18禁。でも、エロでそうなんじゃないんすね。


……納得いかない感を隠さず、ベッドから降りてジーンズを履くステファノ君。彼はここが伯父さんの持ち部屋で、好きな時に使っていいと言われたと語ります。あら、ADみたいなお仕事してるのに、いいトコのお坊ちゃんなのねあなた……


ヾ( ̄○ ̄) お茶を淹れてくるよ。ハーブティーがいい?


(; ̄∀ ̄) ジャスミンティーをお願い。


ステファノ君が部屋を出て、ほうっと息を吐くベティ。彼女は素肌にシャツを羽織り、ふと物思いに沈みます。


(; ̄○ ̄) ……失望させちゃった……


経験がない事はないですが、どうやらベティは未だ固い蕾のままのよう。ステファノ君とは初めての夜だったみたいだけど、彼女はちょっと凹みます。


でも、


( ̄□ ̄;) えっ!?


いきなり背後から腕が伸び、口を塞がれて意識が遠のく。薬品を染み込ませた布を押しつけられたのか、しばし失神したベティは、目覚めるとテープで口を塞がれ、柱に縛りつけられていました。


(;≧□≦) ………!?


一体どこから? まさか、ずっとベッドの下にいたのか? 目の前には黒いフードと布で顔を隠した男が立ち、とんでもないモノを持って近づいてきます。



縫い針。
しかもテープにずらりと並べてくっつけてある。頭を柱にロープで固定されたベティは、それをゆっくりと顔に近づけられて恐怖に身をよじります。