ステファノ君がドアを閉める直前、えらい別嬪と話してるマーク氏が見えた。彼はなかなかモテるようで、モデルの彼女が公演に来てたよう。


( ̄ー ̄)v- 素でダリオ・アルジェント御大もモテモテだった。ルックスから見ると意外(←失礼)ですが、異母姉妹の娘さん(フィオーレとアーシア)はどちらも美人。さすが御大。


一夜にして「スタア誕生」になってしまったベティに、遠慮がちにお祝いを述べるステファノ君。「僕はただの助監督だけど……」と口ごもる彼に、ベティは悪戯っぽく微笑みかけます。


( ̄∀ ̄*) 本当に私のことが好き?

(; ̄○ ̄)「好き」以上だよ、愛してるよ!


トントントン。
そこに無粋なノックが響き、今度こそ蝶ネクタイの劇場スタッフが贈り物を届けに来ます。


( ̄○ ̄)/ マーラさんからです。


( ̄○ ̄;) えっ?


渡されたのは綺麗にラッピングされた箱。出てきたのは香水瓶かお酒の瓶ですが、イヤーンなメッセージカード付きでした。


(; ̄ー ̄)( ̄○ ̄;)……“泥棒猫にお祝いを”ですって。


ステファノ君は「彼女こそ、『マクベス』の呪いを受けたと言えるよな」と呟きますが、ベティは眉をひそめます。


ヾ( ̄○ ̄;) ……嫌な女ね!


ドボドボドボ。
ベティは洗面台に瓶の中味を流して捨て、かなりの悪臭にステファノ君が「うげぇええ!」とおどけます。一体ナニが入ってたんだろう。。。


( ̄ー ̄)v- 実を言えば、ここまでマーラさんの顔が映らない事に、アルジェント御大ファンは「本命か?引っかけか?」と思いを巡らせている所かも。


※謎解きの手がかりかもろネタバレを映像のどこかに仕込むことが多いので、後からもう一度観る手間を省きたかったり、早読みしたかったりする。


( ̄ー ̄)v- 私は大抵、後から観直さないと気づかない。。。


こうして初日は終わり、誰も知らないところで誰かがひっそりと動き出す。どこかで誰かが録画したベティの舞台にじっくり見入り、深い物思いに沈んでいきます。


……ドクン、ドクン………


いきなり画面にアップで出るグロいもの。脳みそか?………


いやコレ自分の頭蓋骨の中にもあるけどさ、蠢動するのはさすがにグロいわ。これはいわゆる「さまよえる脳髄」? 長らく眠っていた何かが蘇ろうとしているのか?………



どこかで誰かがモニターから離れ、どこかに向かって歩き始めた。ああ、ここはスカラ座の舞台裏。誰かは『オペラ座の怪人』の怪人(ファントム)のように、夜更けの劇場をさまよいます。