オペラの神が彼女に降り給う。圧倒的な声量と歌唱力を持つ歌い手はそれ自体が1つの楽器、生身の楽器です。


( ̄ー ̄)v- さすがに歌声は本職の吹き替えでしょうけど、朗々と歌ってはるわベティちゃん。


イタリアにしか存在しなかった伝説の去勢歌手を題材にした『カストラート』でも、その究極の歌声は女声ソプラノを電子加工した吹き替えが使われた。もはや生身では再現できない歌声ってのがこの世にはあるんすね。


( ̄ー ̄)v- オペラ歌手と共演できたフレディ・マーキュリー神は既に亡い。時々オーケストラをバックに歌うデーモン閣下は個人的にかなりイケてますが、テレビで森公美子さんとデュエットした時は押されてました。


( ̄ー ̄)v- てかスタジオ狭すぎ&森公美子にマイクは要らん。


( ̄ー ̄)v- 違いが分かる男・錦織健氏は、以前テレビでサザエさんOPを熱唱。なにその声帯の無駄遣い。やっぱりマイク使ってませんでした。


閑話休題。わたくしはデーモン閣下のシャウトをこよなく愛する「声量好き」で、ハイソなオペラ鑑賞の下地はありません。(出したいわあのシャウト……)


おお、ナマ小道具の烏があちこちで「Nevermore」とガアガア鳴いている。故クリストファー・リー様の『大烏』の朗読には一聴の価値あり@YouTube。何もない、決してない、二度とない………


舞台にはスモークが焚かれ、短剣でなく拳銃を掲げたベティが高らかに歌い上げている。その肩に烏が1羽止まりますが、彼女はまるで最初からその手筈だったように動じません。


-v( ̄○ ̄;) 度胸が座ってる。これがプロの舞台なんだなあ……


何だ?


堂々と歌うベティの映像が、暗い色調の別の場面に切り替わる。どこかで若い女性が誰かに追われ、悲鳴をあげています。


(;≧□≦) キャアアアアアアアア!!


舞台裏とか、どこかの屋根裏のよう。追いつめられた女性は誰かに押さえつけられ暴れますが、到底敵わない。そして少し離れた場所には、両手首を縛られた女性がこちらを見ています。



捕まった女性は酷い目に遭い殺される。もう1人の女性は呼吸を荒げて一部始終を見ていますが……これは何だ? ベティの脳裏に浮かぶ光景か、それとも最上階の誰かが思い出しているものだろうか?