やって来たのは親友のミラさんと舞台関係者。ヒロインのベティは自分がマクベス夫人役に抜擢されたと知らされます。
(* ̄∀ ̄)/ 1時間後に開演よ。あなたならきっと大成功するわ!
ミラさんを演じるはダリオ・アルジェント御大の令夫人だったダリア・ニコロディ。御大の作品によく出演。非常に美しく、かつヤバさを兼ね備えたアーシア・アルジェントのお母さんです。
( ̄○ ̄;) ……私がプリマドンナに?
驚き戸惑うヒロインのベティ。彼女はソプラノ歌手ですが、「私の声はマクベス夫人には若すぎるわ」と、自分には余る大役だと呟きます。
( ̄∀ ̄)/HAHAHA大丈夫!ヴェルディの時代には、17歳の歌手がマクベス夫人を演じたものだぞ?
しゅたっと割って入る劇場の支配人。彼はちょうどベティが部屋に『マクベス』のテープを流していたのを聞きご満悦です。
ヾ( ̄∀ ̄) これはボルコフスキの『マクベス』だな? 私たちが1975年に録音したやつだ!
( ̄∀ ̄)/ マーラの事故で、君に幸運が舞い降りた。どうした? 嬉し涙かね?
その光景を、誰かが壁の格子窓から見つめている。ベティは浮かない表情で、ミラさんから「笑顔を見せなさい。チャンスでしょ?」と囁かれています。
(* ̄○ ̄) あなたならできる。亡くなったお母さまも喜ぶわ。
ベティの母親もオペラ歌手だった。本来なら願ってもないチャンスですが、彼女はあまり嬉しそうじゃありません。てか開演まで時間がなさすぎる。。。
( ̄○ ̄;) ……『マクベス』は死をもたらすわ。不幸になるって噂よ。
舞台関係者はどこの国でも験(げん)をかつぐ。日本では歌舞伎でも演劇でも映画でも『東海道四谷怪談』だけはガチと言われますが、ここスカラ座はマリア・カラスの当たり舞台をやると本人がお出になるそうです。
( ̄ー ̄)v- あと大昔のオペラ通が客席にずらりと出るとか。歴史のあるお話ですな。
『マクベス』は世界中の劇場で数限りなく上演されてる古典作ですが、「舞台にかけると災いが起こる」ってジンクスはあるんだろうか? その辺ちょっと調べきれませんでした。
( ̄○ ̄)『マクベス』が不幸を招く?
浮かない表情で「他のオペラでデビューしたいわ」と呟くベティに、演出家のマーク氏が囁きかけます。
( ̄○ ̄) そんな迷信を気にしちゃいけない。君は姿も声も美しい。二度とないチャンスだぞ?
実際、ベティにはもう断る権利もない様子。彼女は覚悟を決め、急遽すぎる初舞台に臨みます。