場面変わって、荒涼とした原野を愛犬と共に歩くシッギ館長。


( ̄ー ̄) ……この数年で、めっきり体が弱りました。


何でも足に血栓ができて、それで血流が阻害されて心臓や肺に支障が出る恐れが出てきたそう。溢れ続ける探究心とは裏腹に、体には避けられない「老い」が広がりつつありました。


(; ̄○ ̄) 兄のコレクションは不完全です。シリーズ物の物語の最終巻が欠けてるようなものだ。


そこで再び弟さん。続いて娘さんと息子さん(現館長)も登場します。


( ̄○ ̄) 人は生きた証を残したいと思う。これも同じことじゃないですか?


( ̄○ ̄)/ 後世に偉大な貢献ができると思う。これはチャンスです。


お、おう。いま候補者を募ったのね。そしてダメ押しのようにシッギ館長のいとこのお医者さまが熱く呼びかけます。


( ̄○ ̄;) ……シッギは言いました。「このままじゃ安らかに死ねない」と。


( ̄○ ̄;) やり残した事が2つあると。1つはスペインの宣教師ラス・カサスの本の翻訳。これは後に完成しました。


( ̄ー ̄)/ ………………。(シッギ館長、本を掲げてドヤ顔)


( ̄○ ̄;) ……しかしあと1つ、ヒトのペニスを博物館に加えなければ。これには私も尽力するつもりです。


多才だなシッギ館長、いやそこじゃない。強力な身内サポーターが医師、この安定感と状況の切迫感は何。。。


( ̄○ ̄) ……残された時間が、あとどれだけあるのか。


( ̄○ ̄) ヒトのペニスが、おそらく私の最後の収集品になるでしょう。


どんよりした曇天の下、歳月の重みを感じさせながら独白するシッギ館長。何と言うか、観てるこちらも「ヤバいわ急がなきゃ!」と思えてきます。


( ̄○ ̄;) この数年で、何とか手に入れなければ……



片手には、年々つらくなる歩行を支えるステッキ。ちなみに握りと先端はペニス型でした。