博物館の開館は1997年8月23日。この日はシッギ館長のお誕生日だそうで、より感慨深い記念日だったそう。
( ̄○ ̄)/ 私と博物館は誕生日が同じなんです。そして妻の助けなしに、開館は実現しませんでした。
映像には夫婦で仲良く庭を散策し、小川の水鳥に餌をあげる仲むつまじいお姿が。ああ、夫婦この坂道。旦那さんは「もう52年一緒にいます」と幸せを噛みしめますが、奥さんは
(* ̄∀ ̄) 家が片付いてホッとしたわ。
……なんか幸せのベクトルが微妙に違う気がしないでも。いや、これが共に到達した境地なんだろう。うん。
開館セレモニーは立食パーティー形式で、シッギ館長は蝶ネクタイの正装でご満悦。そして来館者を前に丁寧に、あらゆる哺乳類のペニスについて解説する日々が始まりました。
( ̄○ ̄) ……最初は、周りから変態扱いされましたよ。
当時を振り返り、世間様からの反応(初撃)を一言で片付けるシッギ館長。北欧近辺は性的な事柄には割と大らかですが、やはりそのものズバリの博物館ってのはインパクトが強かった模様です。
ヾ( ̄○ ̄)「なんでペニスなんか展示するんだ?」とね……でも、私に淫らな意図がないと分かってくると、周りも考え始めたんです。
ヾ( ̄○ ̄)「彼の目的は何だろう?」とね。
博物館にはそりゃまあ私みたいな冷やかしのお客もいるんでしょうが、シッギ館長の説明に真面目に頷く人々が増えてきた。来館者は老若男女さまざまで、今やアイスランドの観光スポットのひとつです。
( ̄ー ̄)v- 日本の秘宝館のオーナー列伝みたいなのが気になってきましたね。研究者おるんやろか。
( ̄○ ̄)/ 正しい知識を得れば、体に関するタブー(禁忌)は減ります。とくに生殖器に関するタブーが。
真摯に「望ましくないのは、正しい知識無しにいかがわしいとか恥ずかしいと思い込む事だ」と語るシッギ館長。さすが教育者、ブレません。
( ̄○ ̄) ペニス博物館の展示内容には、シッギの生きる姿勢が反映されています。
館長が歩いた後には道ができていた。画面には地元アイスランド大学の民俗学教授、ずいぶん遠い所からはカリフォルニア大学の文化史学教授が登場し、「この道を行けばどうなるものか」への賛辞を送ります。
( ̄○ ̄) ペニスに関するタブーは様々な形で存在します。
( ̄○ ̄)/ 21世紀に生きる我々でさえ、ペニスの話題になると口が重くなる。それは一体なぜなんでしょうか?
……口が重くなるのは女性のアレでも同じですが、まあ殿方のが主題のドキュメンタリーだからそれは置くか。感覚的には女のやつの方が話題にしづらくて、それは多分「陰陽の陰」だからだと思うの私。
( ̄ー ̄)v- 外から分かるおっぱいやお尻はまだ気軽に話題にしやすい。でもアレだとアレって言っちゃうこの不思議。(私にもまだそんな躊躇が残っておったか)
タブーなのは感覚的に分かる気がする。生殖器官だけど、生殖以外でも重要だからじゃあ。
( ̄ー ̄)v- そこがタブー視されてきて、今もされてる理由じゃないのかな。ぶっちゃけ、器官そのものが問題じゃない……