「弾が切れたわ」
泣きそうな顔で叫ぶケイトちゃん。セス兄貴は背中で彼女を庇い、迫る吸血鬼を腕で払いのけ、不意にある事に気づきます。
ジュウッ!!
ヾ(; ゜皿 ゜)/ ギャアアアアアア!!
壁からスポットライドみたいに射し込む光が当たった吸血鬼が、煙をあげて苦悶する。そうか、太陽光は吸血鬼には命取り!
ヾ( ̄□ ̄;) 撃って、もっと穴を!
もう撃ち尽くした。壁からはいくつも光の筋が射し込んできてますが、十分な量じゃない。セス兄貴は光を避けて飛びかかってくる吸血鬼を薙ぎ払い、ケイトちゃんに「光の中に入れ」と叫びます。
ドカドカヾ( ̄□ ̄;) ざけんじゃねーぞこの野郎!! どきやがれ!!
(;T□T) ……セス、離れないで。
とても保たない。ケイトちゃんは泣きべそをかき、もはや唯一の庇護者に哀願します。もう駄目、でも1人で死ぬのはイヤ……
ドンドンドン!!
(; ゜д ゜) !?
ふいに、店の外からのんきな声とノックが響く。
「おーい、セスはいないか?」
来た。セス兄貴が待ち合わせてたメキシコの悪い人、カルロスさんがやっと来たーーーーーーーーー!!!
(; ゜д ゜) カルロス!! 扉をブチ破れーーーーーーーーーーーッッッ!!!
反射的に声を張り上げるセス兄貴。おお、悪い人たちはどうしてこうも話が早いのか。叫ぶや否や、店の外からダダダダダダダダダと扉が撃ち抜かれます。