見逃された?
ダグマーは町の人々、そしてデイヴ氏に復讐を果たして満足し、ポールとアニーを殺さなかったのか?


-v( ̄○ ̄;) 同じ「無辜の被害者だから」? でもこれまで、彼らは家に住む人々を殺してきた……


ひょっとしたら、アニーたちが「子供を失った親」なので思うところがあったのか? でもハリーくんを殺して、その両親のメイ奥さんとジェイコブ親父も死なせたけど………


-v( ̄○ ̄;) なぜ………


ダグマーと子供たちが姿を消し、放心から覚めかけるアニーとポール。するとそこに、微かな囁き声が聞こえてきます。


“怖がらないで”


“一緒だよ”


(; ̄○ ̄) ……まだいるぞ。


2人ともハッキリ聞いた。それは間違いなく、亡きひとり息子のボビーの声でした。


( ̄∀ ̄;) …………………………。


茫然としていたアニーさんの顔が優しくほころぶ。彼女はまるで小さな息子の呼び声に応えるように、吸い寄せられるように地下室に降りていきました。


霊媒のメイ奥さんは「ボビーはいない」と言っていた。でもいたのか? 家に潜む闇に阻まれて、弱々しい囁きでしか現れられなかったのか?


アニーさんはいそいそと地下室に降りていく。ポールさんもその後を追い、地下室に続く階段の前で立ち止まります。


(; ̄∀ ̄) ……やあ、ボビー。


“やあ”


かすかな囁き声がそれに答えた。ポールさんもちょっと笑い、画面が暗転してタイトルが映し出されます。


-v( ̄ー ̄;) ……これ、バトンタッチされたんじゃ………


多分そうだろう。どんな仕組みでかは謎ですが、復讐を果たしたダグマーと子供たちはきっともう現れない。成仏したか、この家でセンターを務める役割を終えたんだろう。


家に潜む闇、太古の昔からこの家の地下に棲むモノには、ここで消える理由がない。依然として存在しており、単に「仮住まいする人間」をチェンジしただけじゃ。


アニーとポールが「一緒にいる」と安堵したのは、本当に息子のボビーなのか? ボビーの霊だとしても、家に吸収され同化した「息子ではない息子」なんじゃあ?……


( ̄ー ̄)v- アニーとポールはここに住み続けるだろう。ボビーがいるし、「家には家族がいないとね」だから………



ちゃんとした作品でなく、ノリツッコミ連打の「地雷ホラー」と思って借りてきましたが、これはなかなかジワジワくる1本でした。


「家」がホラーの題材にされるのは、人が本来いちばん落ち着く場所だからでは。一番ホッとする場所だから、怪奇現象の怖さが際立つんですね。


( ̄ー ̄)v-「家族」も同様。ホラーはまっとうな情愛や道徳観を基盤にしており、それが無ければ成立しない。(逸脱するには基盤が要るから) わたくし、ロブ・ゾンビ監督のリメイク版『ハロウィン』でその辺を痛感いたしますた。


( ̄ー ̄)v- よくよく見れば「FAMIRY IS FOREVER」なんですな。まあチェーンソー掲げた人喰い一家やキ〇ガイ一家、ママンのミイラを大事にとっとくマザコン殺人鬼なんぞが沢山出てくるジャンルですけど。



そんなコトを考えてしまった作品でした、押忍!