いい雰囲気になった2人は、そのままルイーズの部屋で一夜を明かします。


(; ゜д ゜) ……はっ!!


真夜中、スヤスヤと眠るエヴァン君の隣でガバッと起き上がるルイーズ。ああ何という事、その顔には不気味に血管が浮き、口の中には鋭い牙が生えていました!


ヾ(; ゜□ ゜)/ ……あああああああ……………


こらアカン。メイクが崩れたなんてもんじゃない。ルイーズは慌ててベッドを抜け出し、裸のままで外に飛び出します。


-v( ̄○ ̄;) ちょっとお姉さん、体型もなんか変なんすけど……


スレンダーだけどここまでじゃなかったぞオイ。そのシルエットは殆ど骨と皮だけのガリガリで、動きも虫みたいにカサカサしてる。彼女はカサカサと路地をさまよい、物陰から現れた猫に飛びつきます。


(ノ△ ゜) ……あれ?


翌朝、何も知らないエヴァン君が目覚めると、部屋にルイーズはいなかった。彼はそのまま農園に戻ります。


彼を残して大学の研究室に出勤したルイーズは、人目を忍んで自分の腕に何かの薬を注射していた。姿かたちは元に戻っていますが、袖をまくった左腕は異様な色をしていました。


翌日、また街に出たエヴァン君はあの路地を通りかかり、お役所の人たちが猫の死体を片付けてるのを見かけます。その死体は酷たらしく損壊され、野生動物に襲われたみたいに見えました。


( ̄∀ ̄;) ……あっ。


ちょっと眉をひそめてその場を離れたエヴァン君は、通りのジェラート屋さんでルイーズを見つけます。


ヾ( ̄○ ̄*) これとそれ。そう、ダブルで。


美味しそうなジェラートを選んでる彼女の横に立ち、「やあ」と呼びかけるエヴァン君。彼女は怪訝そうにチラリと彼を見て、「誰だったかしら」と呟きます。


( ̄○ ̄;) 誰って……昨日、君と寝たエヴァンだよ。


(* ̄○ ̄) 思い出せないわ。


憮然とするエヴァン君。ルイーズはすぐに笑顔になり、「冗談よ」となだめます。


( ̄ー ̄;) ……ムカついた。


(* ̄∀ ̄) 機嫌を直して。ここのジェラート、美味しいのよ?


ルイーズはなかなか手練れのようで、たやすく男のペースにはさせてくれない。彼女はエヴァン君と並んで歩きつつ、「ちょうだい」と言って彼のジェラートもモリモリ食べます。


(; ̄○ ̄) よく食べるんだね。体型は気にしないの?


p( ̄¬ ̄*)q 今が18世紀なら、私は痩せすぎよ?



出会った時は娼婦と見紛うばかりのセクスィーコマンドー、2日目は知的な研究者(夜はダイナミック)。そして3日目はスイーツをまりまり喰らう無邪気な娘。


エヴァン君はまだ知りませんが、彼女にはいろんな面があるようでした。