そう言えば冬に来た事がなかった。たいがい初夏で、礼拝堂の裏に大きな泰山木(たいさんぼく)の木があって、白くて大きな花が咲いていた。


( ̄ー ̄)v- そして広い葡萄畑がありまして、茂る葉もツタも実も緑色がみちみちしてました。


さらにビスケットやガレットに使われる玉子の親のニワトリさんが闊歩していた時もあり、「とーとーとー」と囁きながら近づいたら追われた経験も。
(家でも飼ってた事があるからよく分かる。確かに奴らの祖先は恐竜です)


( ̄ー ̄)v- 襲ってくる動きはまさにヴェロキラプトル。


広い葡萄畑に人影はなく、枯れて柔らかい草をサクサク踏んで、一番奥にある教会墓地へ。ここにはいちばん古くて1800年代生まれの宣教師や日本人聖職者、神学生、信徒の墓石が整然と並んでいます。


墓地の裏手には「瞑想の小径」みたいなのが茂みの下に続いていて、キリストの生涯を焼きつけた陶板が順繰りに立っている。ちょうど墓地の手前にピエタ(刑死して十字架から降ろされたキリストを聖母マリアが抱いている構図)があり、その先は無かったような気がします。


( ̄ー ̄)v- 引き返す時には葡萄畑の手入れをしてる人を2~3人見たけど、基本的にいつ来てもひと気がない。イベント時に来てないから当たり前ですが、いつも不思議な静けさを感じる場所です。


サクサクと枯草を踏んで引き返し、礼拝堂の裏をぐるっと回って入り口まで戻る。裏庭にはルルドの泉を模した「岩窟の聖母像」があり、チューリップやシクラメンの鉢植がたくさん置かれてました。


( ̄ー ̄) …………。


礼拝堂に入って、ここでも左右の壁沿いに木像で再現されているキリストの生涯を眺めて歩き、最前列の席に座ってみる。


( ̄□ ̄) …………。


祭壇の天井はドーム型になっていて、てっぺんに白い鳩(神)が描かれ、そこから7本の光が伸びている。何の象徴だったかな、忘れてしまった。


『フランダースの犬』の最終回みたいな豪華な祭壇画があるわけではないですが、そこは心眼で何とかならんかな。「パトラッシュもう疲れたよ」でなく、「神様、もう十分です」みたいな。。。


( ̄□ ̄) ……………。


ひっそりと席を立ち、礼拝堂の片隅で「ご自由にお持ち下さい」状態の刊行物を眺めるわたくし。
中東の難民支援のチラシはあるな。IS絡みでどんな見解や講話が出たか気になったんだけど、ISが十字軍と呼ぶものはこうした場所には無いんだろう。
(本来、宗教ってそういうモノなんだろう)


\( ̄□ ̄) 白ワインのハーフボトルを1本下さい!


気を取り直して売店に突入。ハーフボトルで800円くらい。しかも修道院産。心して飲みます。


あと、そのワインで煮詰めたイチジク入りのパウンドケーキ(1個180円くらい)も追加。心して頂きます。



o(`□´)o よっしゃあ!!