ウクライナ危機はまだ、日本人は無邪気に語れるかもしれない。
米軍がこちらの危機に備え、ドイツの基地にA-10サンダーボルトⅡを配備するとか。
(; ゜□ ゜)／ まわせーーーーーーーッ!!
懐かしいわぁ、新谷かおる『エリア８８』。中東の架空の国アスランの内戦で、政府軍(後に反政府軍)の外人部隊で、A-10に乗ってたのはグレッグおじさんだった。
(￣ー￣)v- 各自 自前の戦闘機に乗ってて、尾翼にトレードマークをペイントしてるのが面白かった。
司令官のサキ・ヴァシュタール中佐はクフィール乗ってて、アスランの王族なんでペイントは国旗。ベトナム帰りの米国人のミッキーさんはF-14トムキャットにPLAYBOYのウサギ印。風間真は機体は何回か変わったけど、ペイントは常に一角獣でした。アレ何でだったんだろう。
グレッグおじさんのA-10はデカくて頑丈で破壊力みちみちの漢(おとこ)臭い機体で、戦闘機と言うより爆撃機ってイメージだった。このニュースで音速までは出ない亜音速機だと初めて知り、ようやく納得。若いイケメンのカッコよさでなく、オッサンのカッコいい貫禄を漂わせる機体すなぁ。
> まだ退役してなかったのか？
とネットで取り沙汰されるほど昔に開発された機体。米国産で初運用は1974年で、東西冷戦中にソ連の戦車を仮想敵にして作られたそう。
> 戦車ではない。正確にはソ連製対空自走砲ZSU23-4シルカとガチンコ勝負するために開発された。
(;￣ー￣)v- またきめ細やかな解説を入れる方々が。
開発には第二次大戦時にソ連の戦車を破壊しまくったドイツ空軍の名パイロット、ハンス・ウルリッヒ・ルーデルの監修を受けたそうで、ロシアの介入具合が注目されるウクライナ危機への投入はミリオタ的には胸熱のよう。
(￣ー￣)v- 対ISにも配備というトピックを見た気がするけど、制空権が取れてないと活躍しづらいって特徴から見たら、ウクライナの方が対空装備が充実してて使いづらくね？ なんだそう。
やたら頑丈で、多少被弾しても撃墜されにくい。その上やたら強力な破壊力(アヴェンジャー:30ミリ機関砲)を持ってるところがロマンみちみちだそうです。
(￣ー￣)v- みちみちのA-10最強伝説がこれ↓
●戦闘行動中の携行SAMによる被弾確率が150％。一度被弾しても平然と飛行するため、被弾率が100％＋50％となる。それでもちゃんと帰ってくる。
●第二次湾岸戦争におけるパイロットの死亡者は120人で、内1人がA-10パイロット。死因は食中毒。
●A-10には夜間離発着用の暗視装置がない。なのでミサイルを一発だけ残しておいて、それに搭載されたカメラで着陸するという裏技が流行した。攻撃はアヴェンジャーをぶっぱなしていれば足りるので問題ない。
(￣ー￣)v- ミサイルとは別に搭載されてる30ミリ機関砲を「バルカン砲」と呼ぶと怒られます。(バルカン砲というのは20ミリ機関砲の登録商標らしいため。)
(￣ー￣)v- 頑丈で撃墜されにくいと言われるのは、内部の電子制御がすべて二重になってるからとも。音速機じゃないのを補う性能かな。
若いイケメン機体との比較はこんなん。↓
●F-22 「見えなければ、当たらない」。捕捉される前に目標を撃破し、空域を離脱する。
●F-15 「当たらなければ、どうという事はない」。撃墜される前に目標を撃破する。
●A-10 「当たっても、どうという事はない」。ただ全弾撃つ。
(;￣ー￣)v- グレッグおじさん、こんなん乗ってたのか。そう言えば親友がやられてブチ切れた後に発注してたっけ。
積んでいくミサイルとは別に搭載されてる30ミリ機関砲(アヴェンジャー)とは、1発あたり425gの鉄鋼焼夷弾で、直径5～8cmで長さ20cm。それが1分間に1300発。え、えげつない……
「人の造りしもの」の罪深さにも思いを馳せつつ、実用さえしなければ、こんな無邪気な《A-10訓》に腹を抱えて笑えます。
①何のために生まれたーーーッ!?
(; ゜Д ゜) A-10に乗るためだ!!
②何のためにA-10に乗るんだ!?
(; ゜Д ゜) ゴミを吹っ飛ばすためだ!!
③A-10はなぜ飛ぶんだ!?
(; ゜Д ゜) アヴェンジャーを運ぶためだ!!
④お前が敵にすべき事は何だ!?
(; ゜Д ゜) 機首と同軸アヴェンジャー!!
⑤アヴェンジャーはなぜ30ミリなんだ!?
(; ゜Д ゜) F-16のオカマ野郎が20ミリだからだ!!
⑥アヴェンジャーとは何だ!?
(; ゜Д ゜) 撃つまで撃たれ、撃った後は撃たれない!!
⑦A-10乗りが食う物は!?
(; ゜Д ゜) ステーキとウイスキー!!
⑧ロブスターとワインを食うのは誰だ!?
(; ゜Д ゜) 前線早〇F-16!! ミサイル終わればおケツをまくる!!
⑨お前の親父は誰だ!?
(; ゜Д ゜) ベトコン殺しのスカイレイダー!! 音速機とは気合いが違うッ!!
⑩我ら空軍攻撃機! 機関上等! ミサイル上等! 被弾が怖くて空が飛べるか!!(３回繰り返し)
※戦争賛美に非ず。
※人生に往々にして役に立つ「無駄な気合い」の活用法として、名詞をお好きな言葉に変換しませう。
(￣ー￣)v- ウクライナでは使わないんじゃないかって見方が多いけど。。。
私にはここまで語る知識がないけれど、きっと世界各国産のトランスフォーマーが揃ったらこんな感じじゃないかしら兵器論。↓
フランスの兵器 「何がしたかったのかは分かるが、やりたかったのはその程度なのか？」
イタリアの兵器 「どうしてそうなるのかは分かるが、そうするしかないものだろうか？」
英国の兵器 「何がしたかったのかは分かるが、どうしてこうなったのか分からない」
ソ連の兵器 「どうしてこうなったのかは分かるが、何がしたかったのか分からない」
ドイツの兵器 「こうするしかなかったのは分かるが、そこまでやる理由が分からない」
日本の兵器 「こうするしかなかったのは分かるが、まさか本当にやるとは」
米国の兵器 「必要なのは分かるが、そこまで沢山作る理由が分からない」
中国の兵器 「沢山作る必要があるのは分かるが、どこに行ったのか分からない」
含蓄がありますなぁ。