考えようによっては、1994年に「ロズウェルに墜落したのは軍事機密のモーガル気球」という最終見解を出すことは、UFOがらみの政府の隠蔽・陰謀論者に譲歩したとも言える。


( ̄ー ̄)v- 隠蔽はしたよ、でもUFOじゃなくて国防機密だからね? って感じ。


東西冷戦の終結は1989年。政府や軍にしてみればもうモーガル気球の存在を隠す必要もなく、ほぼ冷戦と同時進行で高まったUFO・宇宙人への関心はピークを越えていた。1994年の『ロズウェル・リポート』はよい落としどころになったようです。


( ̄ー ̄)v- さらに駄目押しで、軍や政府とも別口の会計監査院という機関も『ロズウェル・リポート』を裏付けた。


軍や政府がUFOや宇宙人の死体を隠蔽したのなら、それには国の予算が使われている。日本のマルサよりしぶとく情け容赦なく「予算の不正使用してる奴はいねがー!!」と、強い権限を持つ《米国会計監査院》は空軍省に当時の会計資料を提出させ、それらしき記録はないと結論を出しました。


( ̄ー ̄)v- ちっ。


そして総括。
なぜ米国でUFOブームが起こり、それが政府の陰謀論にまで発展した理由が民俗学・社会学的見地から考察されます。


( ̄○ ̄) アメリカは謎や神話がない国なんです。開拓民の国家で、先住民や他の「根っからそこで暮らしてる国」のような民族的伝承(神話)が存在しない。


マヤやインカの「空から来た神」のように、宇宙から飛来した存在を神話と捉えようとした?
後天的にあり得るんだろうかソレ。


私はそれにはちょっと懐疑的ですが、米国の歴史やUFOブームに詳しい学者さんの考察には納得。


( ̄○ ̄) 当時の米国は、一度は国民が「輝かしい正義の国」と感じたアメリカが、ベトナム戦争で泥沼に陥った事にフラストレーションを抱くようになっていました。


( ̄○ ̄) さらにウォーターゲート事件が起こり、国民は政府そのものに不信感を抱いた。政府は国民のためでなく、限られた人々の利益のために動いていると感じる余地が生まれていたんです。


ロズウェル事件で注目すべきは地球外生命体ではなく、国民が「政府は何か隠している」と考えたことだった。これは割とスッと腑に落ちる総括かも。


( ̄ー ̄)v- その精神は今も健在。ロズウェル事件でマーセル少佐の証言を後押しした物理学者・UFO研究家のフリードマン博士をはじめ、ビリーバーは今日もやる気まんまん。


ヾ( ̄○ ̄) 米国政府が宇宙からの訪問者の存在を隠蔽している事に疑いはない。


ヾ( ̄○ ̄) これは“宇宙版ウォーターゲート事件”だ!


米国では懇切丁寧に、たびたびUFO肯定派の求めに応じて情報公開の公聴会が開かれている。何というか、どちらも頑張るわね。。。



NHKにしては「米国には神話がない」と言いきるのは割と頑張ったかも。


でもMIBや宇宙人解剖フィルムくらい出しなはれや。詰めが甘いわ!!