先日、海津市のおちょぼ稲荷に行った時に「行けない事はないな」と思った場所に行ってきました。


( ̄ー ̄)v- 岐阜県揖斐郡揖斐川町、両界山横蔵寺。


最近ハマっている西濃地方。関ヶ原は滋賀県との境目で、私んちからは国道21号をひたすらまっすぐ進めばよし。
海津市のおちょぼ稲荷は関ヶ原まで行かず、岐阜羽島IC辺りで左折してまっすぐ。
そして揖斐川町の横蔵寺は右折してまっすぐ。
(これが私の方向感覚・地図解読能力)


( ̄ー ̄)v- この辺りは福井県に近く、南越前町とか越前大野とかと隣接。徳山ダムがあるのも揖斐川町です。


今回お参りに行った横蔵寺は、宗派は天台宗。開山は延暦20年(801年)で、かの伝教大師(最澄)が開いた古刹だそうです。


( ̄ー ̄)v- ご本尊は薬師如来像で、伝教大師が彫った比叡山延暦寺の根本中堂(本堂)の薬師如来と同じ木から作られたもので、伝・伝教大師作。


しかし最澄自らが彫ったとされる薬師如来像は、織田信長が比叡山を焼き討ちした時にそちらのご本尊が焼失したため、比叡山に移されたそう。今こちらにあるのは京都の深泥ヶ池のほとりに祀られていた鎌倉時代の薬師如来像ですが、秘仏で、公開は60年に1度。
(肉眼で拝める気がしません……)


( ̄ー ̄)v- 他にも国指定の重要文化財(仏像22体)、県指定重要文化財(本堂・三重塔・仁王門)を擁する“美濃の正倉院”。


記録があまり豊富に残っていないそうですが、平安・鎌倉時代には38の僧坊があり、100人を超える僧侶が住む本山として栄えたそう。
戦国時代には寺領を次々と侵略され、最終的には織田信長に全て取り上げられる。それが後に再建されて今に至ります。


( ̄ー ̄)v- 山号は両界山。比叡山延暦寺、高野山金剛峰寺、吉祥山永平寺とかって、お寺につく称号とか尊称が山号なんですね。私はこの近くに谷汲山華厳寺って古刹もあり、ずっとここの山号は谷汲山だと思ってました。


( ̄ー ̄)v- ちなみに《鬼の頭骨》がある郡上市のお寺は松沢山念興寺。


横蔵寺は西美濃三十三霊場の第1番札所。近くにある華厳寺がトリの33番。どちらも春は桜、秋は紅葉の名所ですが、はっはっは。真冬に行ってしもうたわ。


(; ̄□ ̄)v- 雪、多ッ!


道のりは「このまま敦賀まで海を見に行こうかしらん」と思うくらい長かった。県名産の富有柿の産地・本巣市を通り抜け、揖斐川町の山に分け入った途端に路肩に雪がてんこ盛り。この辺りでは除雪車大活躍みたいです。


るるぶ片手に、私もずいぶんルート捜索に慣れてきた。県道に入りそろそろと進んで行くと、行き止まりにお寺の駐車場がぽっかり現れてホッと一息。



-v( ̄○ ̄;) 入り口はコンパクトですが、山門が見えてくると「おお」の一言……