🍀こちらの続編となります🍀
『Who killerd that family』
~あの家族は一体何に殺されたのか?~
②
『俺』が生まれたのは、
そんな何も無い東北地方の港町。。
俺…生まれはあの港町だよ。。
もう忘れていたよ。。
一番幼い頃の記憶…
そう、あれは。。
俺…が4歳位の頃だった。
親父もいて母さんも若くて。。
母さん…たまにパンを焼いてくれた。
焼く時*°本当にいい香りがしてねぇ*°
『ぼく、これがいい!』
『あ、ダメよ・・・ちゃん、形崩れちゃう。』
おかあさん*°わらいながら。。
ぼくのゆびのかたちがついた
ぱんをやいてくれた。
いいにおい*°
はやくたべたいな!
あつあつのぱんをくちにいれた。
あついけど…おいしい!
『さあ!次よ。また焼くね。』
おかあさんはそういって、
きじをくるくるまいて、
うえにきいろいたまごをぬって*°
またやいてくれた。。
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俺…あれ以来、
あんなに美味いパンを、
食べたことは無かったなぁ。。
また…食べてぇな。。
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『心電図モニター』
拍動音が静かに響いている。。
90…70…60…
血圧がどんどん下がっていく。
脈も途切れ途切れとなり、
。。ゆっくりと深呼吸を一つ。。
『誰か!先生を呼んできて!』
『ここは浅草の山谷地区』
天涯孤独の人や家族から見放されたり
事情がある人々を、
看取りまで行うホスピスがある。
彼の肩を抱いていた看護師が、
ナースコールから応援を呼んでいる。
『・・・さん!聞こえますか?』
『お疲れ様。今までありがとうね!』
『・・・さん!・・・さん!』
この人は。。
口数が少なくて…いつも窓際で、
車椅子から空を眺めていたな*°
彼は。。
その時だけ。。
笑顔を見せてくれていた*°
『カーテンを開けてあげて*°』
彼のそばに居た看護師が、
駆けつけたもう一人の看護師に告げた*°
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ああ、眩しいな…?
空か、晴れてるな*°
いい日じゃねえか。。
あの空の向こうに。。
いるのか?
母さん。。
。。。。。
ごめんな。。
ごめん!
痛かったよな!
苦しかったよな!
俺、あれからずっと。。
一人でいないとならないと。。
隠れて生きたよ。。
明るいところにいちゃ…
駄目な人間になったけど、
ずっと。。空見ながら。。
心の中で母さん…母さんって、
呼んでいたよ。。
あの空の向こうにいるのか?
母さん。。
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段々と…目が見えなくなってきた。。
けれど隣で必死に呼びかける声がする。
その声は不思議と*°
離れ離れになってしまった家族や、
喪った母の声に聴こえる*°
彼の体もやせ細った老体ではなく。。
いつの間にか*°
幼い頃の自分になった感覚があった。
そして…自然と溢れた言葉🍀*°
おかあさん*°
またろーるぱん、
つくってよ!
ぼく、おかあさんのぱん*°
『だいすき!』
『Tears in Heaven』Eric Clapton
『Tears in Heaven』
~君がいる 天国めざして~
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