10月5日 午後
2回目の坐薬を入れてから数時間は落ち着いていたが、再び呼吸苦が酷くなってしまった。
どうしようもない苦しさに、父は救急車を呼んでくれと言った。
こんな時は救急車ではなく、訪問看護師に連絡するように以前から言われていたため、すぐに看護師さんに来ていただけふよう連絡した。
看護師さんを待つ間、父はみんなにお礼を言わないとと言い、ベッド横にいた母へありがとうと手を差し伸べた。私も父のそばにいたため、父にありがとうを伝えた。父は息苦しさの中なのに、ありがとうと言ってくれ、近くにいなかった兄と弟も呼ぶように言った。
私はここまで堪えていた涙が止めどなく出てきた。。
涙で声にならない声で兄と弟を呼んだ。
家族みんなにありがとうを言い終わったところで看護師さんと医師が到着し、すぐに入院のできる医療機関へ繋いでくれた。
自宅から救急車にて医療機関へ搬送された。
母と私が救急車に同乗したが、心房細動も起きていて顔面蒼白、脈拍は180まで上がっていた。
病院へ搬送され、処置をしていただき、病状は落ち着き父はよく寝ていた。
医師から説明があり、CTを見せていただいたところ、わずか2週間足らずで、左肺はほぼ水で埋め尽くされており、右肺も半分ほどまで水が溜まっていた。仙骨から骨盤にかけても肉腫がかなり広がっていた。
…病棟へ上がり、看護師から入院や面会についての説明があった。
面会時間は決められた時間で1日二名までと。
私は無理を承知で尋ねた。
父は最期が近づいていると言われているが、そのような状況なら少しでも父と一緒にいたい。と
主治医に伝えてくれ、面会については制限なし、夜の付き添い泊まりも許可していただけた。
自分から尋ねてみたものの、父の余命を受け入れざるを得ない現実だった。
父も良く寝ていて、私たち家族一同も疲れ切っていたので、今晩は病院にお任せすることにした。