紫陽花の書 感想
悪い夢から覚める時
悪夢にうなされる左京に寄り添う香夜のお話でした!
左京√は香夜の優しさが身に染みる…。
毎晩うなされる左京を心配した香夜はお松ちゃんや鈴懸に相談しながらも安眠効果を試すんですよね。
けど左京の見る悪夢って多分過去が原因だから精神面の問題なんだよね( ˇωˇ )
けど、手を握った時だけ安らかになって…。
私の手が癒しになるなら…と手を繋いで寝るシーンはほんとに心温まる思いでした。
最後のシーンで地獄の業火に焼かれても手を離さないという香夜の意志が伝わってきました。
蛍丸
剣√・奇魂ENDの左京姉視点の物語でした!
あ、ここのシーンはお姉さんの介入があったからなんだなと思いました。
お姉さんの左京に対する思いが痛いほど伝わってきました。
最後池に落ちて死ぬシーンで傍で寄り添うお姉さんの姿を見て胸が切なくなりました。
苦しい思いをしてきた左京を癒してあげるように傍に蛍丸を置いて。
蛍丸と左京って切っても切れない関係なのでは?と思ってしまいます。
左京にとって蛍丸は家族の絆のようなものだからね。
習い事奮闘記
君√・幸魂ENDのその後のお話ですかな!
香夜が左京に釣り合う女性になるため、習い事に挑戦する話です!
左京って綺麗な顔をしてるから、寺子屋のママたちにもすごい人気なんですよね。
そして少しでもお淑やかに見せたいママたちが始めたのが華道やお琴なんです。
香夜も『お淑やかにすれば、左京さんと釣り合う?』と考え、お松ちゃんに教えてもらうけど、なかなか上手くいかないんですよね( ˇωˇ )
左京にも怪しまれて…。
打ち明けて左京と胡弓をするスチルは最高でしたね\(^▽^)/
香夜が顔真っ赤になってるの可愛すぎる!!
けど左京に『お淑やかな人を好きじゃない、そのままのあなたが好きになった』と言われて無理に習い事しなくていいのかってなります。
そんなこと言われたら私もキュンキュンしちゃいます\(^▽^)/
私もいつかそう言われたい…。
ここでは、香夜父と母との出会いの馴れ初めも語ってくれました!!
香夜父母の馴れ初め、めちゃくちゃ幸せそうじゃん…!!
とにかく幸せ溢れる物語でした\(^▽^)/
真剣勝負はお手の物
君√・和魂ENDのその後の話でした!
左京が鷺原家に戻って当主になるエンディングですね!
んでもって家臣たちが稽古に力入ってない!!って時に九十九丸と田一が遊びに来るお話でした!
家臣たちを大事にしている思いも伝わってくるけど、彼の壮大な歩みがあるからこそ真剣さのない家臣たちにもっと力をつけて欲しい!と願う気持ちが伝わってきましたね。
そこに九十九丸と田一が来て、御前試合みたいなことをするんですが、家臣たちも彼らの剣技を見て稽古に励むようになったんですよね。
左京も当主だからなのか、あんまり稽古することはないけど、九十九丸と対戦したことにより久々に剣を執る楽しさを思い出したんです。
剣を執ることは殺し合うだけじゃないんだなと感じました。
香夜もさ、そんな彼らの姿を見て薙刀稽古しよう!ってなるんだけど…その後の左京の嫉妬が甘かった( ˇωˇ )
雪達磨に願いを
雪の日に寺子屋の子供たちと雪達磨を作る話でした!
まさか雪達磨って縁起がいいものだとは思わなかった( ˇωˇ )
雪降ったら雪達磨作って願い事したくなりますね!!
『雪月花』良いですね…。
春は桜、夏は蛍、秋は月、冬は雪。
春夏秋冬、色んな情景があるのはいいよね!
どれも素敵な季節だと思う!
最後は雪達磨に願い事をする香夜を後ろから抱きしめる左京でした!
もう最高でした!
幸あれ\(^▽^)/
左京・過去前編
左京の幼い頃のお話です!
家族を殺され、仇討ちを決意するまでのお話になってました。
この頃の左京さ、『俺』って言ったり言葉が乱暴だったりと今の左京とは違って少しビックリ( ˇωˇ )
でも、たまーに乱暴になることもあったからその名残りが幼い頃からあったのかなと思いました。
とにかく『姉上、姉上』とお姉さんが大好きなことが伝わってきました!
お姉さんが嫁ぐって知った時もちょっと悲しそうだったしお姉さん子だったんだな。
だから両親が殺されたこともショックだったんだろうけど、一番慕っていた姉が殺されたことがかなり左京の心を抉ったのではないかなと思いました。
幼いながらも両親や姉が殺されるところを目撃するなんて心持たないよな。
抉られるよな…めっちゃ辛いと思う…!
左京・過去後編
裏街道へと身をやつした左京のお話でした!
とにかく仇討ちを果たすその時まで左京はどれほど辛く、苦しい道を歩んできたんだろうと泣きたくなってしまいました。
とにかく最初のうちは子供だからとなめられたり、初めて人を殺した感触に恐怖を感じたりと。
左京の心に触れるたび、苦しさでいっぱいでした。
両親や姉の仇である斬鉄を殺すまでは死ぬわけにはいかないと、必死に生きる姿が一番苦しかったですね。
斬鉄が鬼だからというか、鬼だから人を殺しても問題はないという言葉に左京は怒りを感じたのではないかと。
斬鉄の恨みも確かにあるけど、鬼への恨みを感じられるお話だなと思いました。
過去を乗り越えて
わぁぁ!もう最高でした!
BGMで『終幕、君』が流れた瞬間、泣きそうになった…!
本当の意味で左京自身が救われた話でした!
左京って『鬼』と聞いたらバッサバッサと斬り殺してきた人だからね。
鬼への恨みを感じられる人だなと前の過去編で思ったわけよ。
それも家族を殺されたことが原因だからさ。
でも、斬鉄への恨みを果たし、幸せな日々を送ってるかと思いきや、心の中にはやっぱり鬼への蟠りがあったりするわけで。
寺子屋で樹が鬼だと知られ、ほかの子供たちから非難されても庇う左京を見て変わったなと思いました。
人も鬼も同じなんだと。
自分の守るべき大切な人なんだと。
あれほど鬼への恨みを感じてた人がここまで変われるのかというほど、優しくなったなと思いました。
これも香夜や蛍丸が左京の心を癒したからなのかなと思いました( ˇωˇ )
最後のシーンで子供たちに叱るシーンは読んでいて心がスッキリする思いでした!
左京√はとにかく赦しの物語という印象が強めですね。
赦しというか救いというか。
最後の書を見て改めてそう実感しました。
彼の過去もかなり壮大だからね。
両親殺されちゃってるし、剣√のENDはどっちもきついしさ。
何より仇討ちを果たそうと必死に生きる姿が苦しいです。
命を掛けるってこういうことなんだなと思い知らされます。
君√は逆に香夜や蛍丸に乗った彼らの先祖や両親、姉によって心が癒えたんじゃないかと思います。
傍で寄り添うだけで彼の凍り付いた心が少しずつ溶かされていって。
左京√をプレイしていると、幸せをすっごい感じられるなと思いました。
さて次回は、金盞花の書(鈴懸√)を読ませていただこうと思います!
今回もここまでご閲覧していただき、ありがとうございました(*・ω・)*_ _)