菖蒲の書 感想
血塗られた贖罪の剣
剣√・荒魂ENDのその後の話でした!
実彰が剣を振るう理由とか、その苦悩とかがありありと伝わってきてめちゃくちゃ辛い!
江戸を、香夜を守るために、そして贖罪のために剣を振るってるはずなのに昔と変わらないんですよね。
でも、実彰にとって唯一の癒しが香夜に会うことだったんです。
なんのために剣を振るってるのか、江戸や香夜を守るために振るってるはずなのにそれが辛くて苦しくて。
実彰の思いを知ると、ほんとに胸が痛い思いです。
朝顔の咲く庭
実彰と共に花を育てるお話でした!
育てるというか観察するというか!
とにかく穏やかな日常の一コマという感じです!
実彰がどれほど香夜からもらった朝顔を大切に育てているのかがすごい伝わってきます!
顔に出ないだけで香夜のこと、ホント大切なんだなって伝わってきますね\(^▽^)/
「サムライになれ」
実彰のお父さんについての話でした!
物語的には君√・幸魂ENDのその後ですね!
実彰の父親ってイスパニア人だったらしいんですが、ただ純粋にかっこいいからという理由で実彰には『サムライ』になって欲しいって願ってたんですよね。
剣を人殺しの道具にするんじゃなく、ただ愛でて、ハバキと話をして。
そう考えると変な人?って思うけど、剣をそういうふうに扱ってもいいんじゃないかなと思ってしまいました!
実彰の名前の由来もすごいよね!
幼名は『千種』だったんだけど、"種が実る"という意味で『実彰』だもん。
そこまで考えられるのすごいなって思うよ\(^▽^)/
今の実彰を見たら、どう思うんだろうなって思うけど、実彰は確かに辛いこともあった。
でも確かに立派な侍だったなと思いました!!
料理茶屋の店主
君√・和魂ENDのその後の話ですね!
料理茶屋の旦那さんとして穏やかに過ごしていくんですが、そこに行商人が現れるんですよね。
その行商人には珍しい品を持ってるからと浪人に追われてるようで。
店のため、香夜のために浪人たちを素手で倒していくのホントすごいなって思います\(^▽^)/
相手は剣を持ってるのによ?
ほんとすごくない!?
この時のスチルがほんとに真剣味帯びしててかっこよかったです\(^▽^)/
最後に『あんた何者だ…?』とか言われて『ただの料理茶屋の店主だ』っていうところもなんか『しがない侍だ』みたいな言い方でかっこいいよね!!
お客さんとか行商人とかに『すごいな、強いな』って言われても謙遜しちゃうところ、実彰らしいよね!
いや、ホントすごいと思う( ˇωˇ )
けど、剣を持たずして戦う実彰もかっこいいけれど、ただの料理茶屋の店主として平穏に過ごしていく実彰も素敵だなと思いました!!
温かな年越しの夜
初めての冬を、年越しを過ごすお話になりますね!
心温まるお話でした\(^▽^)/
雪景色とか見てて私も寒っ!ってなりましたけど、2人の愛の温かさを見てると、ほわぁ〜と温かくなりましたね\(^▽^)/
香夜の感謝の思いを込めて、贈り物をしよう!という実彰なんですが、とにかく香夜に対する想いがめちゃくちゃ詰まってる!
『愛しい』っていう想いが溢れてるんですよ!
それは香夜も同じで。
まさか2人して同じものを贈るというね\(^▽^)/
お揃いじゃん、素晴らしすぎる!!
最後に夜着を重ねて寝るとか…やばいよ!?
実彰って天然無自覚なところがあるよね!
うん、そういうところも好きよ( ˇωˇ )
温かくて愛しさが詰まってました!
幸せ満載、バンザイです\(^▽^)/
実彰・過去前編
実彰の幼い頃の過去の話でしたね。
ぶっちゃけ言っちゃうとまだ他の3人読んでないので分からないんですが…実彰の過去がいっちばん辛い気がします。
母親は切支丹だというだけで殺され、実彰も切支丹だから迫害されるのはおかしくない?
確かに昔の人って異人さんは怖いって話らしいけど見た目が違うだけとか、信仰してる神がキリスト教だからとか。
人と違うことをするということが、どうしてこんな理不尽な理由で攻撃されなきゃいけないのか、ほんとわかんない( ˇωˇ )
でもさ、実彰も優しすぎるというか。
母親の教えだから『人を恨まない、憎まない』って考えてるけど、人を恨むことも憎むことも別に悪いことじゃない気がする。
それで楽になるから人を恨んでも憎んでもいい気がするのにな…(´∵`)
でも、実彰のそういう教えもあったからこそ、罪を犯してしまったんだろうね。
幼少期が一番きついね。ほんと。
実彰・過去後編
彼の罪の話でした!
いやぁ、ほんと実彰さのルートを読んでると『剣』を持つことの意味を考えさせられる気がします。
幼少期のこともあったからか、罪のある罪人だけを斬り倒していたんですよね。
だから依頼してる人が悪人なんて思わないし、その人から『こいつは罪人だ!』って言われれば殺しちゃう人だったんです。
御前試合に出たのも、仕事が欲しかったからなんです。
仕事さえしてればお金がもらえるから。
けど、そのうち自分はなんでこんなことをしてるんだろうと、思うようになったんですよね。
剣を持つことの意味が分からなくなったんです。
そんな中であんな事件が起きて、初めて自分は罪のない人を斬っていたということを知るんです。
壮絶ですよね。彼のルートって。
幼少期のことがあってそうなってしまったもんだもん。
何かが違っていたらそんな人生を歩まなかったのかなと思いました。
守るために
もう最高に良かった!!
剣√ってほんと君のために剣を振るおうって意味が込められてるよね!
若い娘が拐かしにあって、香夜も巻き込まれるんですよね。
実彰は『自分が助けに行かない方がいい』と頑なに拒否。
自分の手は汚れてるから、愛しい彼女を汚したくなくて、自分のせいで彼女を巻き込みたくなくて離れたんですよね。
縁やハバキに『お前の剣はなんのためにある!』と言われ、守るためにあるということに気付くんです。
香夜ピンチ!って時に駆けつけてくれた実彰、マジでかっこよかったです\(^▽^)/
彼女から一度離れたけど、彼女をずっと傍で守るために大典太を預かって欲しいと。
妖怪退治の時だけ取りに行くという約束をしたんです。
もうさ、離れ離れだった2人がまた繋がったの見て、泣きそうになりました!
幸せになってくれ…!
実彰√を読んでいると、剣を持つことの意味を考えさせられるなと思いました。
剣を持つということはそれほど重く、辛い選択の日々が待っています。
それを乗り越えないと、狂ってしまうのかもしれませんね。
特に剣√はそれをひしひしと感じましたね。
守るために剣を持っていたのに次第になんのために振るっていたのか分からなくなって。
大切な人を見失って。
それ、ほんと切ないし、辛いよ(´∵`)
実彰の過去がかなり壮絶だなと思いました。
ほんとキッついよ。
けど、香夜の存在が実彰を強くするんだなと思いました。
さて、次回は梅の書(縁√)を読ませていただこうと思います。
本日もここまでご閲覧していただき、ありがとうございました(*・ω・)*_ _)