著者 は ボブ・ディラン。
アメリカ の 国民的 シンガー・
ソング ライター。
◇ 41ページから。
《 歌 》
自分 には これしか ない
という やり方 で 歌うんだ。
《 自然 》
内面から 素直に 出てくる
歌だけ を 歌いたい。
歩いたり、話したり
するのと同じように
歌が 書きたい のさ。
《 努力 》
歌を書くためなら
なんでもするね。
少なくとも今までは
そうしてきた。
《 自分 の 歌 》
今は、みんなが自分で
作った 歌をうたう。
おもしろい のは、ぼく 自身 が
もと もと は ソングライター
では なかった という ことだ。
いつ の間 (ま) にか
そう なって いただけ さ。
《 経験 》
歌は、自分の 知っていること、
自分の 感じたことを もと に
作ら なくては いけ ない。
《 テーマ 》
歌 は できるだけ 小さく、
狭 (せま) いテーマで
作るように している。
テーマ が 小さいと、
感情 の 占 (し) める
割合 が 大きくなるからね。
《 他人 の 歌 》
自分で 作(つく)るように
なるまで、たくさんの
他人 の 歌を うたって きたが、
それも 大事な こと だったと
今 は 思うよ。
《 ロックン ロール 》
ロックン ロール を 歌う 気持ちで
フォーク を 歌って いたんだ。
ぼく の 音楽 が 今 も
聴き 続けられている 理由 も
そこ に ある と 思う。
《 深み 》
フォーク の 詞 の1節 には、
ロックン ロール の 1曲
全部 より も 深い 人生 の
真実、絶望、悲しみ、勝利感、
超 自然的 なる もの への
信頼 などが 満 (み) ちていた。
そういうものが 必要だ と思った。
《 歌詞 》
リズム も、メロディー も、
すべて なくした と しても、
ぼくは 歌詞を 暗唱 (あんしょう)
できる。重要 なの は
メロディー じゃない。歌詞 だ。
《 言葉 》
どういう 言葉 を 使うか。
言葉 を どういうふう に
はたらかせる の か。
歌 でも 詩 でも
大事なのは それ だ。
《 創作 》
歌 を 書くのは
孤独 な 作業 だ。
孤立 した 世界 に
閉 (と) じ 込 (こ) もらない と
歌 は できない。
《 問題 と 怒り 》
以前 は、
「 何 (なに)、人種 差別、
それ は 問題だ、
それで いこう 」
そういう 具合 (ぐあい) だった。
歌 に できるような 問題 は
何千 と ある から、1つ を
選 (えら) んで、怒 (いか) り の
感情 を 爆発 させるんだ。
《 ぼく と 歌 》
ぼく の ことは 歌 で
すべて が わかる はずだ。
目 の 付け どころ さえ
間違って いなければ。
何曲 か を 合わせて
はじめて 意味 が
はっきり する 歌 も ある。
《 物語 》
フォーク の 詞 には
信じられない 物語 に
なっている もの なんかも
たくさん あるし ・・・。
今 ラジオ で 流れている
音楽 の 90 パーセント
より は 良い よ。
( ニューヨーク、 1985年 )
《 いま を 歌う 》
ぼく の 歌 は どれも、
「 懐 (なつ) かし の
あの 時、あの 歌 」 という
種類 の もの じゃないよ。
《 ヒーロー 》
ヒーロー と いう のは、
自分 の 自由 と 引き換 (か) えに
どういう 責任 が
生 (しょう) じるか を
わかって いる 人、
愛 する もの の 命 を
救 (すく) う ため に
貨物 列車 に 飛び込む こと を
恐れない 人 の ことだ と 思う。
ぼくの 場合 は、ギター だな。
歌 で 王様 の 心 を 和 (なご)
ませる も いうのも いい。
誰 にも できる ことじゃない から。
( ニューヨーク、 1985年 )
〈 後 略 〉
□ 参考 文献
「 自由に 生きる 言葉 」
ボブ・ディラン 著
夏目 大 ( なつめ だい ) 訳
イースト・プレス 発行
◇ ボブ・ディラン 〜
ノーベル文学賞 原点
のステージ 〜
初回放送日:2024年3月8日
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/561146
ソング ライター。
◇ 41ページから。
《 歌 》
自分 には これしか ない
という やり方 で 歌うんだ。
《 自然 》
内面から 素直に 出てくる
歌だけ を 歌いたい。
歩いたり、話したり
するのと同じように
歌が 書きたい のさ。
《 努力 》
歌を書くためなら
なんでもするね。
少なくとも今までは
そうしてきた。
《 自分 の 歌 》
今は、みんなが自分で
作った 歌をうたう。
おもしろい のは、ぼく 自身 が
もと もと は ソングライター
では なかった という ことだ。
いつ の間 (ま) にか
そう なって いただけ さ。
《 経験 》
歌は、自分の 知っていること、
自分の 感じたことを もと に
作ら なくては いけ ない。
《 テーマ 》
歌 は できるだけ 小さく、
狭 (せま) いテーマで
作るように している。
テーマ が 小さいと、
感情 の 占 (し) める
割合 が 大きくなるからね。
《 他人 の 歌 》
自分で 作(つく)るように
なるまで、たくさんの
他人 の 歌を うたって きたが、
それも 大事な こと だったと
今 は 思うよ。
《 ロックン ロール 》
ロックン ロール を 歌う 気持ちで
フォーク を 歌って いたんだ。
ぼく の 音楽 が 今 も
聴き 続けられている 理由 も
そこ に ある と 思う。
《 深み 》
フォーク の 詞 の1節 には、
ロックン ロール の 1曲
全部 より も 深い 人生 の
真実、絶望、悲しみ、勝利感、
超 自然的 なる もの への
信頼 などが 満 (み) ちていた。
そういうものが 必要だ と思った。
《 歌詞 》
リズム も、メロディー も、
すべて なくした と しても、
ぼくは 歌詞を 暗唱 (あんしょう)
できる。重要 なの は
メロディー じゃない。歌詞 だ。
《 言葉 》
どういう 言葉 を 使うか。
言葉 を どういうふう に
はたらかせる の か。
歌 でも 詩 でも
大事なのは それ だ。
《 創作 》
歌 を 書くのは
孤独 な 作業 だ。
孤立 した 世界 に
閉 (と) じ 込 (こ) もらない と
歌 は できない。
《 問題 と 怒り 》
以前 は、
「 何 (なに)、人種 差別、
それ は 問題だ、
それで いこう 」
そういう 具合 (ぐあい) だった。
歌 に できるような 問題 は
何千 と ある から、1つ を
選 (えら) んで、怒 (いか) り の
感情 を 爆発 させるんだ。
《 ぼく と 歌 》
ぼく の ことは 歌 で
すべて が わかる はずだ。
目 の 付け どころ さえ
間違って いなければ。
何曲 か を 合わせて
はじめて 意味 が
はっきり する 歌 も ある。
《 物語 》
フォーク の 詞 には
信じられない 物語 に
なっている もの なんかも
たくさん あるし ・・・。
今 ラジオ で 流れている
音楽 の 90 パーセント
より は 良い よ。
( ニューヨーク、 1985年 )
《 いま を 歌う 》
ぼく の 歌 は どれも、
「 懐 (なつ) かし の
あの 時、あの 歌 」 という
種類 の もの じゃないよ。
《 ヒーロー 》
ヒーロー と いう のは、
自分 の 自由 と 引き換 (か) えに
どういう 責任 が
生 (しょう) じるか を
わかって いる 人、
愛 する もの の 命 を
救 (すく) う ため に
貨物 列車 に 飛び込む こと を
恐れない 人 の ことだ と 思う。
ぼくの 場合 は、ギター だな。
歌 で 王様 の 心 を 和 (なご)
ませる も いうのも いい。
誰 にも できる ことじゃない から。
( ニューヨーク、 1985年 )
〈 後 略 〉
□ 参考 文献
「 自由に 生きる 言葉 」
ボブ・ディラン 著
夏目 大 ( なつめ だい ) 訳
イースト・プレス 発行
◇ ボブ・ディラン 〜
ノーベル文学賞 原点
のステージ 〜
初回放送日:2024年3月8日
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/561146