「 NHK ためして ガッテン 」
の
「 血管 若返りの 極(ごく)らく
10分 ストレッチ 術 」
の
ご紹介です。
◇ 22 ページ から。
驚きの 新 事実!
体 の かたさで 動脈 硬化 の
進み 具合が わかった!
体 の かたい 人 は、
血管 も 硬 (かた) い!
《 体 が かたい まま では
動脈 硬化 は、
進む 一方!?》
体のかたいのは体質だから
しかたがない、直接健康には
関係がないと思っている人が
多いのではないでしょうか。
ところが、「 40 代 以上の 人の
場合、体が かたい 人は
総 (そう)じて 血管が 硬 (かた) く、
血管 年齢 が 高い 」という
にわかに 信じがたい 事実が、
国立 健康・栄養 研究所 の
調査 により 明らかになりました。
血管が硬ければさまざまな
病気のリスクが上がります。
その 代表的な 症状 と いえば、
動脈 硬化 や 高血圧。さらに
悪化すれば 脳卒中 や 心筋 梗塞
(しんきんこうそく)にも
つながります。
また、血管が 硬い = 血行 が
悪く なっている ということ
ですから、冷え性 や 肩コリ、
腰痛 に始まり、肌の ハリ つや
に 至 (いた) るまで、あらゆる
不調の 原因にも なりかねません。
そもそも 体の 柔軟性の 違い は、
どこで 決まる のでしょうか。
体 が やわらかい 人 は、関節 の
可動 域 ( 動く 範囲 ) が 広い
ということ が いえます。
ところが 体 の かたさと
もっと 深く かかわるのは、
関節 自体 の 動き や 形 ではなく、
じつは 筋肉 の しなやかさ。
体 の かたい 人 は、筋肉 の
中 の ある 老化 物資 が
原因 で、筋肉 が かたく なって
いる ことが わかったのです。
《 体 を かたくする 原因 は
コラーゲン の 糖化 に あり! 》
体 を かたくする 原因 は
いくつか ありますが、最新の
研究によって、
「コラーゲン の 糖化 」が
体の 柔軟性に 大きく 関係して
いることが わかってきました。
コラーゲン は 人間 の 体を 構成する
たんぱく質 の 一種で、全身の
あらゆる 細胞 や 組織、筋肉 を
支える 働き を しています。
じつは 血管も 筋肉で できており、
そこにも コラーゲン が 存在します。
コラーゲン は、体 の 組織 の
弾力性 を 保つ 働きを しており、
筋肉 の ハリ や たくましさ を
もたらして くれます。
しかし、運動 不足 や 糖質 の
とりすぎ などで 血糖 値 が
高い 状態 が 続く と、
コラーゲン に糖 が
まとわり つき、かたく、
伸び にくい もの に
変質 してしまうのです。
この 糖 が たんぱく質 と
結びつく こと を
「 糖化 (とうか) 」と いいます。
たとえば ホット ケーキ を
作るときに、薄い 黄色 だった
生地が 焼けると 茶色くなります。
これは 小麦粉 や 卵 などの
たんぱく質 が 砂糖 と
結びつき、加熱 することで
糖化 したこと による もの。
この 糖化 が 体の 中で 起こると、
老化 が すすんで しまうのです。
とくに コラーゲン は 糖化
されやすい 性質 が あります。
また コラーゲン は 皮膚(ひふ)
や 骨 (ほね)、
血管、目 などに 多く
含 (ふく) まれているので、
コラーゲンに 糖化 が 起きると、
くまなく 全身 の 老化 が
進んで しまう のです。
たとえば、皮膚 (ひふ) なら
しわ や くすみ の 原因 に、
骨なら折れやすくなり
骨粗 (こつそ) しょう 症 に、
目なら 視力 の 低下 に
つながります。
同様に 血管 の 筋肉 にある
コラーゲン が 糖化 すれば、
血管 が 硬 (かた)くなり、
動脈 硬化 が 進みます。
さらに 硬くなった 血管 は
その 衝撃 (しょうげき) を
そのまま 押 (お) し 返すため、
高血圧 の 原因にも
なって しまう のです。
〈 中 略 〉
朗 報 ( ろう ほう ) !
糖化 した コラーゲン を
壊 (こわ) し、新しく
作り 替 (か) える。
《 ストレッチで「 繊維 芽 細胞 」
が 活性 化 し、新しい
コラーゲン が ! 》
ガチガチにかたくなり、
糖化 されて しまった
コラーゲン を やわらかく する
方法 は ある ので しょうか。
じつは 近年、ストレッチ によって
糖化 した コラーゲン が 改善 する
ことが わかってきました。
そのときに 重要 な 働き を
するのが「 繊維 芽 細胞 」です。
繊維 芽 細胞 は、コラーゲン を
作ってくれる 貴重 な 細胞。
私たちの 体 の 組織 にありますが、
何も しない ままでは、
眠っている 状態 に あります。
この 眠っている 繊維 芽 細胞 を
目覚 (めざ) めさせる 方法 が、
まさ に ストレッチ なのです。
ストレッチ で 筋肉を 伸ばすと、
その刺激 によって 繊維 芽 細胞
が活性化します。
じつは ストレッチ をすると
古い コラーゲン は、ところ
どころ、傷 (きず) つきます。
すると、コラーゲンが
損傷 (そんしょう) したことに
気づいた 繊維 芽 細胞 は、
傷ついたコラーゲンを 捨 (す) て、
修復を助ける働きをします。
その際、糖化したコラーゲンを
壊(こわ)し、新しいコラーゲン
に作り替えてくれるのです。
新しいコラーゲンがたくさん
できれば筋肉はやわらかく、
しなやかに変わります。
ストレッチを 繰 (く) り 返せば、
糖化 した コラーゲンが
より 多く 修復 (しゅうふく) され、
体はさらに動かしやすくなり、
繊維 芽 細胞 が効率よく
働くようになります。
さらにうれしい ことに
ストレッチ に よって
動脈 硬化 が 改善 されることも
わかってきました。
これは ストレッチ の 刺激
によって、血管 の 筋肉 にある
コラーゲン の糖化 が 改善される
という 効果 に 加え、
血管 内皮 細胞から 血管 を
リラックス させる
NO ( 一酸化 窒素 ) が 出る
ため だと 考えられて います。
体 の 柔軟性を 高めるということは、
いわば 全身を 若返 (わかがえ)
らせる ことに つながるのです。
〈 後 略 〉
□ 参考 文献
「 NHK ためして ガッテン 」
2012年 vol. 15
「 血管 若返りの 極(ごく)らく
10分 ストレッチ 術 」
主婦 と 生活社 発行
NHK ためしてガッテン
https://www2.nhk.or.jp/archive
◇ ストレッチ の リンク
いつでも どこでも !
ストレッチ から 始める 運動 習慣。
https://www.starbucks-kenpo.or
体が 柔らかい 人は 不要 ?
ストレッチ 7つ の 誤解 を とく
https://www.nikkei.com/nstyle-