これでひと区切り | 四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

音楽や楽器とはおよそ縁のないまま四十路を迎えた中年男性がヴァイオリンを習い始めた。
このブログは、彼の練習部屋であり、リスニングルームであり、音楽を学ぶ勉強部屋。
整理の行き届いた部屋ではないが、望めば誰でも出入り自由。
どうぞ遠慮なくお入りください。

 発表会が終わると、これからレッスンで何を見てもらおうか、ということが気になる。2年前はこの段階で次の発表会に向けた準備を始めたのだが、この2年間はもう少し落ち着いてヴァイオリンと向かい合う時間がほしいと思う。早めに発表会の曲を決めて、そればっかり練習して、というのではなく、ヴァイオリンってこんなこともできるんだ、とか、こんな曲もあるんだ、とか、いままで誤魔化してきたけどこんな練習が必要なんだとか。
 それで、発表会後の最初のレッスンで、小野アンナの音階練習とカイザーのエチュードをやることになった。カイザーは篠崎教本の中にあるので、篠崎3巻でレッスンを進める。実際に購入してみると、篠崎3巻には音階練習もはいっているので、これ1冊でオールインワンといった感じなのだが、最初の音階練習からいきなり難しそう。前から順番にやっていくと気持ちが萎えてしまう。
 それで、何か弾きたい曲を決めて、その曲を弾くためのエクササイズを教本から探してみていただくことになった。例えば、ト長調の曲を弾くならト長調の音階練習から、といったように。

 じゃ、どの曲をしましょうか、となると、実はあまり候補がない。いや、候補はいっぱいあるのだが、どれも決め手がない。葉加瀬太郎ってことも考えたのだけれど、これはちょっとサイドメニューという感じ。やりたいことはやりたいけれど、自分の中でメインには位置づけられない。ヴィオラもやってみたいのだけれど、せっかく小野アンナや篠崎などのヴァイオリン教本を買うので、やっぱりしばらくはヴァイオリンか。ヴィヴァルディのLaForiaは、いままでエチュードみたいな位置付けで、練習の最初に弾いたりしていたので、これを見てもらおうかとも思ったのだけれど、エチュードはエチュードで別にあるわけだし。などと考えあぐんで、結局、バッハのドッペルを見てもらおうと思っているところ。基礎練習のための課題曲なので、気長に、少しずつやって行こうと思う。いままでバヨ会でドッペルが始まると見学していたので、これが弾ければもっと楽しいはず。そう思えばニ短調の音階練習にも精が出る。
 こうして当面の目標はできた。

 さて、このブログも長いもので、もう始めて5年になる。いつも私的なことしか書かないし、何の役にも立たないことばかり垂れ流しにしてきたが、こんなブログでもお読みいただいている方がおられるのは有難いことだ。このブログのお蔭でバヨ会をするようになり、たくさんの方とも知り合えた。実際には会ったことのない方でも、時々コメントをいただいたりすると無条件に嬉しい。ヴァイオリンを続けていく励みにもなったし、もっと踏み込んでいえば生きていく励みにもなった。もちろん、自分の生活のすべてをここに書いているわけではないので、ここに登場する「おとがく」なる人物は、私のごく一部でしかないのだが、事実に基づくフィクションと自叙伝のちょうど間ぐらいの感じで自分の生きている証をネットの上に残せたと思う。
 それはそうなのだが、いろいろと思うところがあって、しばらくブログの更新は辞めようと思う。別に大した理由ではないので、また気が向いたらすぐに再開するかもしれないのだが、取り敢えずここでひと区切りつけたい。
 ブログは更新しないけれど、ヴァイオリンは続けているし、バヨ会があれば出掛けていくし、出来ることなら自分の住んでいる街でバヨ会をやってバヨ友をお招きするのも続けていきたいと思う。

 読者の皆様とはしばしお別れ。
 いろいろとありがとうございました。
 また、いつかお会いしましょう。