第131回レッスン エキストラ ~アンサンブルレッスン~ | 四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

音楽や楽器とはおよそ縁のないまま四十路を迎えた中年男性がヴァイオリンを習い始めた。
このブログは、彼の練習部屋であり、リスニングルームであり、音楽を学ぶ勉強部屋。
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どうぞ遠慮なくお入りください。

 いよいよあと1週間で発表会。レッスンも最終調整の段階になってきた。こうなってきたら、弾けないところを何度も繰り返し練習して弾けない感を出すよりも、弾けるところを何度も弾いて弾ける感を出そう、などと考えるのは私だけだろうか。いやいや、それは本番当日の話で、まだあと1週間あるのだから弾けないところをしっかり弾けるようにしておこう、という方が理には適っているのだが、それでネガティヴな気持ちになるぐらいなら弾けるところを思いっきり弾いてポジティヴな気持ちになる方がいいじゃないか、などとつらつら考えながら、ひたすらセヴシックを読経して邪念を捨て去る。

 さてさて、きのう日曜日のレッスンはアンサンブルとソロの二本立て。まず午前中にアンサンブルの公式レッスンがあった。ここでやっとアンサンブルメンバーの顔合わせが出来た。ヴァイオリンが4人、チェロが2人、ヴィオラは私だけ。当日はヴァイオリンがあと1人と、バヨ先生、チェロ先生が加わって10人のアンサンブルになることが、ここで初めてわかった。各パート平均3人のところにヴィオラは1人。むむむ、多勢に無勢とはこのことか。
 チェロはヴィオラの隣で弾かれるので楽譜がちらっと見えたのだが、ほとんどが全音符。ヴァイオリンとヴィオラでレッスンを受けていた時は、それぞれのパートに主旋律があったので、チェロにも主旋律があるものだと思っていたのだが、聞くと、そこはチェロ先生が別のパートで弾かれるとのこと。ということは、チェロ先生がヴィオラを助けてくれるという期待はできない。じゃバヨ先生はというと、いちおうセカンドということなのだが、位置的にはファーストとセカンドの間。そこでいきなりヴィオラパートを弾き始めると、周りの人が面喰って、これもまた大変なことになりそう。
 ということでヴィオラは
 孤高のパート
になること確定。しかも、ヴィオラには珍しく主旋律多いし・・・

 ヴァイオリンのお二人と私はなんどかアンサンブルのレッスンも受けているので、アンサンブルだからと言って緊張することもない。ヴァイオリンには高校生ぐらいの子もいたが、この子にとっては曲も簡単で大丈夫。ただ、もう一人の人はアンサンブルは初めてといって少し緊張されていた。チェロのお二人も、いつもと違う先生のレッスンで少し緊張気味。そして誰よりも緊張されていたのはバヨ先生だった。初対面の生徒さんもいるなかで、普段はあまりされないアンサンブルのレッスンだからなのだろう。ただ、それが本番になると、この人が隣にいてくれるだけで大船に乗ったつもりで弾けるのが不思議。やっぱりプロの放つオーラってすごい。

 レッスンの内容としては、曲想というより音量合わせといった感じ。普段は遠慮がちに弾くことを強いられるヴィオラも、他のパートの1/3とあっては、
もっと音、出して
もっと弓たくさん使って
と言われることしばしば。
 何はともあれ、お互い、どんな人といっしょに弾くのか顔合わせもできたことだし、いよいよ本番が楽しみになってきた。