お見舞い
「………ばる…バルフレア…?」「あ。起こしたか。悪い」 「いや……今、何時だ?… !!!来てくれたんだなっ?! 昨夜は風邪がうつると言ってさっさと帰ってしまったから…。 それでも、今日こうして来てくれるなんて…もっと近くに来てくれ…」 「ん~ま、後でな。それより熱は?メシ食えるか?」「用意してくれたのか?ありがたいよ」「こっち野菜スープ、あと鮭と卵そぼろのお握りと、こっちはなんだ? サンドイッチか…あ、中身はローストビーフ、上手そうだぜ? 病人食ってより、ピクニックみたいだな…果物もあるし。どう?今食べられるか? ………って、なーに泣いてんだよ……また、熱上がるぞ……」 「キミが、キミがこんなに優しいなんて…ありがとうバルフレア…。 早速頂こう、言われてみれば腹が減っているな」 「じゃ、ゆっくり食えよ。オレがいるとアンタゆっくりしないから、今日は帰るぞ。あったかくしてろよ?」「……………ちょーっと待った!!ちょっと待ってくれバルフレア。 この食事、ラップやアルミホイルに包んである所を見ると、買って来たものではないな。 かと言ってまさかキミが作った訳ではあるまい」「……、あ、それか?その、なんだ…あ~そうだな~実家…その…実家から、かなー?」「キミのお宅ならば、もっと上質の容器があるだろう。 ……まさか、この○らっくま柄のタッパーが、お父上の趣味ではあるまい! 正直に言ってくれ!!誰が作った?誰になんと言って作らせたんだ?! 昨夜はどこに行っていたんだ?!」「なんだよ…心配してやってんのに…説教かよ。 じゃ正直に言うけど、彼女。彼女ん中で一番料理上手いコに電話して、さっき受け取った」「……なんと言ったんだ?!誰に渡すと言って…」「あーうるせー…オジさん。イイ年して独身の叔父がいて、そいつが風邪ひいて、 んでオヤジに見舞いに行けって言われて、困ってんだよな~とか言って、作らせた。 上手いだろ?!有難いだろ?!感謝しろよ、オレとその彼女に」 カレ氏に料理上手な彼女がいて、アンタ幸せモンだぜ?良かったな、ついでに今、下で待たせてっから、オレ行くわ、駐禁貼られてたら支払いアンタな、じゃ、お大事に~と言って、さっさと帰る14歳年下のコイビト…なのかなんなのか。( 2007・11,16 再録/修正 )