◆バルフレアをお弁当屋さんとする、するったらするの!
「いらっしゃいませー」
「ぐは!!な、なんと可愛い弁当屋さん…。
初めて入った店だが、こんな可愛いコがしかも深夜一人きりで…。
これは好都ご…いや危険ではないか…」
「人の心配はいい。さっさと注文決めろ」
「(……給料日前のこの時期…夕食一日¥480と決めているが…いやバッシュ!ここは男として…)
この超デラックス出来る男にふさわしい、日替わり幕の内を」
「はいよ、日替わり弁当¥580になりま~す」
「ついでだ、味噌汁ももらおう」
「セルフサービス、自分で取って来い」
「は、はい」
~~~3分経過~~~
「あ~、でこっちにキンピラ、ここにミニトマト…っと。めんどくせーな…」
(はぁ~、あの後姿…腰の高さと言い太からず細からずなラインと言い、特に尻の張り具合、太ももにかけての質感…まさに俺好み。声もいいぞすっごくいいぞ。あの声で耳元で喘がれたら…た、溜まらん!!)
~~~5分経過~~~
「なんだよやけにスカスカしてんな…あ、そうかここにメシか、メシメシっと…」
(思えばこの世に生を受け36年間、心から愛する人に巡り会えずにいたのは今日の出会いのためだったのだな、うんそうだとも。これは運命なのだろう。わかる、おじさんわかっちゃうぞ。あの俯いた項から耳に掛けての柔らかげな肌…あそこに思い切り吸い付いたらきっと薄紅色の痣が浮かぶだろう。馬鹿、こんな所に痕付けるなよ、恥ずかしいだろ、ならばどこなら付けて良いんだい?せめて人に見えない所にしてくれ、と言う事は…ここか?あ、馬鹿そんなトコいきなり…)
~~~7分経過~~~
「まだあんのかよ…肉ね、はいはいえ~と?上に?メシの?このままでいーのか?」
(きっと少し気が強い、でも可愛い甘えたさんに違いない。う~むこの弁当屋は危険過ぎる…残業帰りのしけた中年がうっかり立ち寄ってうっかり見初めて襲われでもしたら大変だ←注:自分。やはりここは辞めさせて会社のの近くの…そうだ!あの立ち食い蕎麦屋なら危険はなかろう!待ち合わせて帰れ…って
ちょっと待ったーー!!!」
「なんだよ?オレ?」
「そうだキミ、名前はなんと…じゃなくて、今はそうじゃなくて。
肉は焼いてから!ほら、この写真の肉を良く見て!」
「あ~、だな?」
「キミは…料理は苦手なんだな?」
「つかやった事ない。
このバイトも話が面白いっつんで無理やりやらされてるだけ。
オレは面白いとは思わないけど、なんかこーいうシチュエーションが好きらしい」
「好き?誰が??まぁ、いい。
よ~し、任せなさ~い!わたしが焼こう!」
「ふ~ん、いい手つきじゃん」
「こう見えても子供の頃は腹いっぱい食べられると思ってコックになりたかったんだ」
「へ~(聴いてない)
あ、いらっしゃいませ~」
「はい、いらっしゃいませーーー!!」
「何にしますかー?コロッケっすね」
「コロッケ弁当一丁!毎度ありがとうございまーーっす!」
「はい、お待たせ致しましたー!コロッケ弁当になります」
「はい、お次のお客様お待たせ致しました、鮭弁2つとこちらがポテトサラダです。
お箸は何膳お付けしますか?」
「茄子味噌炒めですかーすいません、もう終わっちゃったんですよ~」
「お、いかんいかん、味噌汁が切れそうだ…ってキミ、おいキミも少しは…」
バルフレア、バッシュが脱ぎ捨てたスーツの上着にくるまり熟睡。
( 2009のいつか/思い出して書いてみた )