戸建木造住宅に侵入する隣家の室外機騒音 | 生活防音と楽器防音室を語る

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最近増えている事例ですが、エコキュートやエネファームなどの近所の室外機からの騒音(低周波音を含む)が、自宅の窓や壁を透過して室内に侵入し、睡眠を妨げたり、頭痛の要因となっているという相談です。

 

先日の問合せでは、隣家の室外機が2台あり、そのうち1台を数メートル移設してもらったが、余り効果がないというものでした。

 

そういうことは珍しくなく、2・3軒先の室外機騒音に悩まされる事例もあり、今回も同様なレベルという気がします。

 

まず、相談者に地元市役所から騒音測定器を借りて、部屋ごとに、戸外との騒音値と比較するなど、詳しい状況を整理するようにアドバイスしました。

そうすれば、防音対策の優先箇所が出てくれば、段階的に防音施工を行い効果を確かめながら計画することができます。

 

いきなり、すべての居室を防音するのは費用的にも工期的にも無理がありますので、場合によっては寝室を変更して防音工事を行うなど、考え方を仕分ける必要が出てくるかもしれません。リビング・ダイニングは変更できませんから、これは優先度が高いエリアになります。

 

留意しなければならないのは、自宅の外壁内部にどういう断熱材が使用されているのか、ボードの厚さはいくつかなど基本性能を想定しなければなりません。

 

新築住宅で安心して眠れないのは、相当なストレスになると思います。

相談日が決まれば、出来る限りのご提案をさせていただくつもりです。