リスクの高すぎる防音施工 | 生活防音と楽器防音室を語る

生活防音と楽器防音室を語る

木造住宅やマンションなどの生活防音、ピアノ・ヴァイオリンなどの楽器防音室(ピアノ・音楽教室を含む)に関連する記事を投稿します。

先日、楽器防音室の相談者に失敗するパターンの記事を見て防音相談の予約をしましたと言われました。私が相談の打合せで指摘した内容をそのままブログに投稿したのを最近、読んで自分に当てはまると思い、相談したいということでした。


その主な内容を箇条書きにすると

・グラスウールと遮音シート、石膏ボードのみで防音工事を行うこと。

・鉛シートの遮音パネルを壁や天井に施工すること。

・既存の壁に遮音シートを張り、そのうえに石膏ボード・クロス仕上げとすること。

ですが、いずれの実例もすべて音漏れが酷い割に、反響も強すぎて音が割れて聴こえるという共通の問題があります。


このような設計・施工を提案する建築業者は素人です。一般の建築士でもよくやる失敗なので、新築業者やリフォーム業者だけを責めることはできませんが、やはり契約する前に、提案内容をしっかり検討すべきでしょう。

セカンドオピニオンとして専門家に有料コンサルティングを依頼したほうが良いと思います。


私も実は、来週予約があり、音響と防音対策のコンサルティングを行います。依頼者はプロのピアニストと、そのご家族です。

ボックス型の防音室も検討されたようですが、余り音響が良くないので取り止めたそうです。

これはマンションでも木造住宅でも同様で、プロや音楽教室の先生からすると、満足できる既製品がなく、少なくとも音響は自分でやったほうが早いと思うことが多いそうです。


とにかく、迷ったら他の専門家に相談することが望まれます。