人間いろんな過去があって
そのいろんな過去のおかげで自分の人生観とか価値観とか、自分自身が形成されていくんだと思っているんだけど

知らず知らずのうちに過去に囚われているような出来事もきっとあって
私にとってそんな囚われていた過去に決別をつけることがやっと出来たかもしれないって話をする。

"人生はクローズアップで見たら悲劇ロングショットで見たら喜劇"ってチャップリンの言葉が大好きなんだけど、悲劇を喜劇にするまでずいぶん時間がかかってしまったなぁ、と思っているし
悲劇って話し方によってはいちばん人に話す時に食いついてもらえる大きなネタになるのに全然話せなくて、なんて勿体無い時間を過ごしたんだ!とも思う。

別に誰彼構わず自虐ネタを披露しようとは思わないけどね。
このブログでもなんとなく文字に残しておこうかなって。誰も見てなくても良いんだけど、自分の大きな変化を文字にして綴ることでより思考を整理出来るって思っている。



自我が芽生えたくらいで出会った友人がいて。
小中高ぜんぶ同じ学校でクラスまで一緒で。
家も近かったから、高校の頃はわざわざ家まで起こしに行って登下校も一緒で。
所謂、幼馴染が居た。

中学の頃にはなんとなく女子との溝を感じて、つまらないいじわるをされたり、これは何度か笑い話にしてるけど靴が花壇に植えられてたり水着切り裂かれてたり、わかりやすい嫌がらせをされてたんだよね。

我が家の家訓が、"やられたらやり返して良い。責任は親が取る"って感じだったのでそれを真っ直ぐに受け取って生きてた私は
花壇に植えられてた靴を取り戻して、同じ花壇に植えられてたチューリップを犯人に無理矢理食べさせたり、何人かに手をあげられた時には、相手の前歯折るくらい殴り返してたりしたので、それはもう強く強く生きてたんだけど。

でも、やっぱり同じ空間に嫌でも一緒にいなきゃいけない人間達と上手くやって行けないのって苦痛だし傷つく事もいっぱいあって、その時に何も書いてないMDを渡されて、1曲だけすごくいい曲入れたからこれ聴いてみろって幼馴染に渡された。

よくCDの貸し借りなんかはしていたんだけど、なんだこいつ1曲だけMDに入れるとか、おすすめのバンドだったらアルバム入れてよ〜って思ってたんだけどその中に入ってた曲が

ELLEGARDENの『風の日』だった。

上手く馴染めずにはじき出された自分に酷く滲みて、あぁ救われたなって。
音楽に救われるとかって主観だし、救う救われるに関しては今はまたちょっと違う解釈が自分の中にあるんだけど、それでもその時はこの1曲に救われた気分になった。

その後なんだこのバンド!って幼馴染にアルバムぜんぶ借りて、それまでポルノグラフィティと椎名林檎しかなかった人生にELLEGARDENが加わって、ロックってものを知った。

破壊衝動と言うか、反骨心と言うか、感情の起伏に爆発的な肯定を得た気分だった。

まぁそんな学生時代を過ごして、今でも大好きなモノに出会わせてくれたその幼馴染は、私にとってもとんでもなく大事な人で
お互いがお互いのいちばんの理解者だった。

高校を卒業してからも、何かあればすぐに駆けつけたし駆けつけてくれた。
大きな決断をする時はお互いに報告し合ったし、くだらない事で集まって笑ったり怒ったり泣いたりもした。

この先ずーっとこんな風な関係で、
この先ずーっとこんな風に一緒にいると思ってたんだけど

ある日いきなり日本から居なくなるわーって、ほんと何の前触れもなく私ともう一人の親友にだけ告げて、連絡先も教えてくれずに居なくなった。

教えてくれたのは出国のほんの少し前で、
唯一の肉親であった母親には前日に伝えるからお前からは誰にも言わないでくれってなんとも残酷なお願いをされて。

とにかく全てが
「なんで?」「どうして?」「正気か?」
って状態だった。

当時わたしは彼氏と別れたばかりで、
幼馴染の彼も出国を決めてから、彼女には出国する事を伝えずに別れたので
メンヘラ化した元カノに何故か私が幼馴染と駆け落ちするんだと思われてて刺し殺されそうになったのも、今ではとんでもない体験したわ!って笑い話に出来るけど、当時は波乱ばっかりでノイローゼになりそうだった。

メンヘラ元カノは殺人未遂で捕まってるし、私はメンタルケアで無理矢理病院通いさせられてたりしたしね笑

何をどうしてその決断に至ったのか、未だに理解しかねるんだけど、日本には帰って来ないから帰って来た時は成し遂げた時だからその時まで黙って待っててほしいって言われて。

そんな事言いつつすぐ帰ってくるだろうな〜とか
連絡くらい取れるだろうな〜と軽く考えてたんだけど、

その時ちょうどMONOEYESが発足されてツアーが発表された時で
ELLEGARDENの復活を待っていた私と幼馴染は俺が日本いる間にELLEGARDEN復活しねぇからMONOEYESのツアー行けたら最後にMONOEYESの千葉LOOK行こうぜって決めてたんだけど、まぁ当たるはずもなく!笑

たまたま別界隈の友人がチケット取ってくれた広島と島根に私は遠征する事になったので
MONOEYES見てきたよって自慢して最後に悔しがった姿見てやろうって企んでたのに、

広島出発する1週間前に、出国の日はお前が広島でライブ楽しんでる時間にするって言いやがって。
怒り狂いそうになったけど、最後に甘えたくなるから見送りに来て欲しくないって気持ちがあったようで、もう一人の親友が仕事で中国出張中で私が見送りに来れない日を狙っていたらしい。

これを聞いて、あ、こいつ本気で私たちを断って帰ってこないつもりだなって思ってしまった。

広島なんて行かない!絶対見送りに行く!ってギリギリまで駄々こねてたたんだけど、
なんかもう、どうしようもないしきっと泣いてしまうのがわかっていたし、俺の代わりにMONOEYES見てこいよって言われて見送りには行かず広島に飛んだ。


いちばん辛いライブだった。
彼が教えてくれた細美武士を見ながら
彼が居なくなるのをわかっていて

くそくらえな毎日から救ってくれた細美武士が
くそくらえな別れから救ってくれるかもしれないかと思ったけど、やっぱり寂しかった。

ありきたりな表現で言えば
ぽっかり胸に穴が空いた。

もう一人の親友からは、アイツはもう死んだと思おうって言われて

これから先、アイツが居なくてどう生きていこうか。落ち込んだとき、傷ついたとき、悲しいとき、頭が混乱したとき、楽しいときでさえ、もう以心伝心みたいに共有する相手は居なくなったって思った。

地元では突然飲みにも来ず連絡もつかなくなった奴を心配した人間達が私に何があったんだって群がって、あることないこと憶測を立てて聞いてきたけど、その全部にうんざりして私も地元の人間達との連絡を断ってしまった。

音楽を通じての友だちはいたし、みんなの事は大好きだったし今でも大好きだけど
変に、あーまたひとりぼっちだぁー!
いつまで待ってりゃいいんだぁー!って毎日ぐるぐる考えてふとした瞬間に泣いてた。
情緒がわかりやすく不安定だったね。

この時、ちょうど354に顔出すようになったくらいなんだけどELLEGARDENがかかる度に泣いてたのはこれがいちばんの原因だったかな。
ポルノグラフィティもね、親以外と初めてライブ行ったのがこの幼馴染でポルノだったから
love up!Night出させて貰ったときにDJしながら思い出してギャン泣きした笑

ほんと異常だったよね。
みなさんすいません笑

あとね、めちゃくちゃ大事な人が居なくなっても楽しい時間を過ごして、大好きな人がたくさん出来て、なんだか申し訳ない気持ちみたいなのもあったかもしれない。
今思えばバカみたいだけど。

あーわたしひとりぼっちじゃないねー!
あーみんなどこにいたのよー!って

だいぶ気持ちが軽くなった。


それでも、ひとりになったり、思い出の曲みたいなの聞いたら感情が溢れて止まらなかったし、ちょっとおかしいくらい不安定だったけど。楽しいだけで作られた人間関係とあの全て受け止めてくれるみたいなあたたかい空間にうんと助けて貰っていたよ。


それで去年、ELLEGARDENが復活した時。
もしかしたら戻ってくるんじゃないか?いやでも復活したの知らないかな?なんて、
またいっぱい思い出したりしてたんだけど

全然知らないアドレスから
"ELLEGARDEN復活良かったな"

ってだけメッセージが来たんだよね。
その後メール送り返しても届かなかったけど笑

ほんとに幼馴染かどうかは定かではないけど
なんかもう、それでちょっとだけ肩の荷が下りた気にもなったんだよね。

残念ながらライブを見る事は出来なかったけど
音漏れに行ったらさ、いっぱい友達がいるの。

ELLEGARDENを知った時には幼馴染と私と、もう1,2人としか共有出来てなかった特別な音楽だったのに、いっぱい友達に囲まれて復活の音漏れ聴けたんだよね。

今までは悲しかったり悔しかったりしたけど、
あーアイツ復活したの見届けられなくてばっかみたい〜って思った。

それでずいぶん気持ちが軽くなって
‘忘れられない人がいるんです’
くらいの心持ちで生きていけたんだけど

さらに最近、
幼馴染の母親が再婚したんだよね。
息子がいなくなってから、寂しい寂しいって私を娘みたいに可愛がってくれて、時にはふたりで愚痴ったり文句言ったり泣いたりしてたんだけど、

再婚相手をわざわざ席を設けて紹介してくれて、
「うちの娘みたいなもん。息子が居なくなって自暴自棄になった時に唯一、一緒に悲しめた子だからこの子には会ってほしかったの」って

その後、再婚相手が居なくなったあとに
再婚するにあたっての葛藤とか色々話してくれたんだけど

肉親のわたしが忘れちゃっていいや、
先に進んでいいや、
過去に囚われてんのバカみたいって吹っ切れたんだから、あんたも忘れちゃいな!
待ってなくていいからはやく彼氏作って結婚して孫見せてよ!って笑われた。

彼氏に関しては作らないんじゃなくて出来ないから関係ないんだけど笑

‘忘れられない人がいるんです’って悲劇のヒロインみたいな事思ってるのもやめようって思った。

人生いろいろあるよね〜
人生何があるかわかんないよね〜
なんて他人に言いながら、そのいろいろをちゃんと消化しきれてなかった自分がめちゃくちゃダサいなって思えてきたし
そばに居ない誰かを精神的な支えにせずとも、
今はそばにたくさん信頼できる人がいるし、
生涯の友達だなんて、一生を終えてないからわかるはずないけど、ずっと大事にしたい人間もいる。

ぐるぐるどうしようもない事を考えたら
とんでもなく簡単な解決策がもうそばにあったみたいな。

ずっと喉に引っかかってたまに痛んでいた魚の小骨がやっとポロリと取れた。
ほんとにもう、どうってことない小骨だった。

音楽にも人にもたくさん救われて助けられて
楽しい事も嬉しい事も大好きな事も
なんとなくやりたい事も見つけられた。
もう、それでじゅうぶんじゃないか!
忘れられない過去は、忘れなくてもいい過去になった。

戻ってきた時には、久しぶりだねー!ってなんにもなかったように会って、今まで話せなかった分の楽しい出来事をお酒でも飲みながら聞いてもらえたらいいな。


これからはこの手の話題も、聞かれたら笑い話にして外に出してやろうと思う。

また1つ大事なものに気づけたし、いっぱい強くなれました。ほんとに今いる私の大好きたちにたくさんありがとう。

MDに1曲だけ入れられた『風の日』は
いまでも大切な1曲だよ。

何度も繰り返し聴いてたはずなのに

Go cry
Go smile
It's something good to do to live as you want
I'm on your side
Your life is all yours
So don't let other people force you to be good
Be kind to yourself

ここの歌詞に何度も勇気づけられたはずなのに

そっか、好きなように生きていいか。
そっか、私の人生はぜんぶ私のものか。
そっか、自分に優しくしてあげよう。

ってまた考えさせられたよ。


よし。

じゃあ
これからもよろしく。