川柳新潮社は川柳新興の祖・阪井久良伎が市川市に居を構えてから彼の主治医・吉田機司を経て、松沢敏行が昭和38年に創設した吟社です。千葉県ではもっとも伝統があります。今年になって前任の川口雅生氏から、私が主幹を引き継いでおります。
通巻300号には2月句会の結果が載せられております。参加者は出席43名、投句23名の66名でした。
宿題「背景」川崎信彰選
（人）両親のハートが見える子の素直 春菜
（地）プーチンのミサイルにあるハングル語 青樹
（天）届かない学費へ父の病知る むつみ
宿題「るんるん」稲沢ひろせ選
（人）納車日の新車の匂い頬当てる おさむ
（地）春の陽を浴びて波長の合う二人 幸一
（天）いい友といい酒飲んでいい本音 駿造
宿題「孤」桑山桑の実選
（人）こんなハズじゃ無かった俺のエピローグ 洋子
（地）長生きをしすぎ戦友いなくなる ふみ
（天）一生を託した一本のタクト 天気
宿題「頼る」伊藤良江選
（人）耳栓を頼りにしてる妻の愚痴 よし子
（地）スマートフォン講師は孫の六才児 桑の実
（天）これしきと気力に頼る膝頭 ムベ
出席課題「追従」矢嶋もと之選
（人）追従を義務づけられ傘の下 幸夢
（地）字余りの世辞にとろける独裁者 きらら
（天）赤ベコが傘の雫を貰い受け 柊
出席課題「追従」小林きらら選
（人）鼻濁音金の匂いに響き合う 幸夢
（地）太鼓持ち客の機嫌で世を渡り 駿造
（天） マドンナの背でミンミン蝉になる 洋
４月例会のお知らせ
愛猫オッチャン2世
今朝もパッとしない天気でしたが、いつものように旧江戸川沿いを歩き歩数は5400でした。今日も特に予定が無いので、趣味三昧で過ごします。今週末は東葛川柳会傘下の勉強会の川柳会緑葉の吟行がありますが、私は午後の句会だけ参加致します。