川柳新潮社は川柳新興の祖・阪井久良伎が市川市に居を構えてから彼の主治医・吉田機司を経て、松沢敏行が昭和38年に創設した吟社です。千葉県ではもっとも伝統があります。今年になって前任の川口雅生氏から、私が主幹を引き継いでおります。

 

通巻299号には1月句会の結果が載せられております。参加者は出席39名、投句23名の62名でした。

 

 

宿題「発」米島暁子選

(人)旅立ちの我が子は前を向いたまま 幸夢

(地)新発売引っ引っ張りダコの介護ロボ 洋子

(天)子育ての日々発見の泣き笑い 千馬

 

宿題「ツイスト」高橋千馬選

(人)大リーグ歓喜渦巻くトルネード 博之

(地)ツイストをしたってくびれ戻らない 主計

(天)一滴も逃さぬ救援の蛇口 ムベ

 

宿題「目前」小池主計選

(人)砂かぶり確かと見ていた差しちがい 幸一

(地)貫通も間近向うも叩く音 駿造

(天)マリッジブルー愛がメッキに見えてくる 勲

 

宿題「煩い」堀江加代選

(人)改革へ古参が過去を振り回す 幸夢

(地)出しゃばりの口にブレーキ痕がない らく

(天)児の舌に好き嫌いある離乳食 柊

 

出席課題「出口」古川大晴謝選

(人)18分機長最後にスロープへ 充

(地)十万年出口は遠い核のゴミ 充

(天)お帰りはあちらと急かす跳ね太鼓 主計

 

出席課題「出口」小田春菜謝選

(人)偏差値に明日への扉狭められ 幸夢

(地)母親が娘に下ろす蜘蛛の糸 雅生

(天)龍宮の出入りを塞ぐ海のゴミ 幸夢

 

3月例会案内

 

愛猫オッチャン2世

 

今朝は昨日よりちょっと温い感じがしました。しかし雲が低く垂れこめており、これから雨が降るようです。昨日、うらやす川柳会の打ち合わせから帰ってみると、私が初めて名を連ねた川柳句集「千葉川柳作家名鑑Ⅰ」が新葉館から発行されました。千葉県の川柳作家20名が参加して各30句ずつ読んでおります。機会を見てこのブログでご紹介いたします。

 

今日は午後からパソコン教室へ行きます。エクセルの最初のステップですが、何とか付いて行っております。マンツーマンレッスンで優しく教えてくれるので助かっております。