『人にして人を毛嫌いするなかれ。』 | 江戸川台発”勉強がわからない”は宝物!小中高生対象の個別指導

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流山市の江戸川台にある学習塾・個別指導ワンツーレッスンの室長ブログ。小中高生の生徒へ向けてフレッシュな情報を発信中!


こんばんは

少し珍しい題名で、「何だ、コレは?」と感じている方もいると思いますが、それに関しては後ほど。

さて、本日から3日間、北中の3年生は京都へ修学旅行

それが終わると、入れ替わりで深中生が出発。

さらに中2生の林間も相まって、怒涛の振替授業が続きます。

そんなこんなでこれから1、2週間は、いつもと変わったメンバーで授業となりますが、来る期末テストへ向けてしっかり準備していきたいですね


では、本題へ。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。

このフレーズは多くの人が耳にしたことがあるのではないでしょうか?

福澤諭吉氏が1872年~1876年に出版した全17編を1冊にまとめた『学問のすすめ』の冒頭部分です。

当時の日本の人口が3000万人と言われるなかで、最終的には300万部を超える大ベストセラーになった書籍でもあります。

テレビやネットも無い時代に、これだけの数が売れるというのは言葉では表現できないほどスゴイことで、単純計算で10人に1人が読んだことになります。

なぜこの話をするかというと、少し前生徒との会話をしているとき、先ほどのフレーズが出てきたのです。

そして、教室の本棚を探してみると現代語訳版ですが、見つけました。

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さっそく付箋部分を中心に(私自身、本を読む際には印象に残ったところに付箋をつけるので)、そこを中心に読み返してみたんです。

やはり1万円札の肖像にもなっている人でもあり、また、近代日本を代表するリーダーの言葉は違いますね。

その題名だけみると、「学問をしなさい!」的な色が濃いのかなという気がしますが、いざ読んでみると前半はまさにソレに近いのですが、後半部分はもっと踏み込んだ「人としての在り方」を説いています。

私が特に印象に残った部分を3つ紹介します。

※青字部分は、齋藤孝=訳 『現代語訳 学問のすすめ』(筑摩書房、2009年)より引用。

1.「自由」と「わがまま」について

自由とわがままの境目というのは、他人の害となることをするかしないかにある。 

この一文を初めて読んだときに、考えさせられました。裏を返せば、他人に迷惑をかけなければ、自分がもっている自由の範囲内であり、その中で生じた問題は自己責任ということ。

2.本当の意味での「世話」

「世話」という言葉には二つの意味がある。一つは「保護」という意味、もう一つは「命令」の意味である。(中略)したがって、保護と指図とは、究極的には両方とも一緒のものなのだ。また、その範囲はぴたりとして寸分の狂いもあってはならない。保護が至るところには、すなわち指図がおよび、指図がおよぶところは、必ず同時に保護が至るところでなければならない。

私が『学問のすすめ』を読んで1番感心させられたのはこの部分です。親子を例にしてみると、当然親は子に対して衣食住を与えます。これが「保護」になります。いわゆる毎月の「お小遣い」もその一部でしょう。それと同時に家の手伝いをさせるなどといった「指図(命令)」を親がしなくてはなりません。また、親からの「指図」に対して、子はきちんと応えているか。諭吉氏は「世話」において、この2つのバランスこそが重要と説いてます。確かにそうですよね。最近、よくニュースになる虐待。これは、明らかに親の「保護」が欠けています。一方、衣食住はもちろん、同級生にくらべて多すぎるくらいのお小遣いを与え、「保護」は満たしているが、子に対して全く「指図」をしない親。これはカワイイカワイイで育てた典型的なわがままっ子です。このバランスを保つのは容易ではありませんが、それができてこそ互いに尊敬し合える親子関係が築けるのでしょう。

3.『人にして人を毛嫌いするなかれ。』(原文)

人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。


この記事の題名にさせてもらいましたが、実はこれが『学問のすすめ』の最後の一文になります。ここに当時の日本社会に向けた諭吉氏の熱い想いが詰まっているような気がします。


以上、3点ほど載せてみました。

本当はもっともっと紹介したいのですが(笑)

この本を読んで気づいたのは、意外にも福澤諭吉という人物は、過去の偉人と呼ばれる方々を皮肉交じりにバッサバッサとなぎ倒しているんです。

現代で匹敵するのは、、、マツコ・デラックスさんくらいでしょうか?笑

冗談はさておき、当時の日本ではそのような人物を求めていたともいえるでしょうね。

そんな近代日本を代表するリーダーの代表作ですが、意外にも読んだことがある人は少ないんですよ。

私自身も初めて手にしたのは、20代。

もし、10代の頃に読んでいれば・・・と思わせるほどの作品です。

現代語訳版でしたら、中学生でも十分読めるので、中学生や高校生には読んで欲しいと思います

時間のある方は、ぜひ