小学校6年生の夏。
『ミレニアム!ミレニアム!』と盛り上がっていたのも収まり、話題はシドニーオリンピックで持ち切りだった。
彼は何をしていたかというと、中学受験の為ほぼ毎日電車を使って塾に行っていた。
当時の彼は希望に満ち溢れていたと思う。
エリート街道に乗るのは間違いないと思っていた彼は、10年後の自分の姿を見たら何と言うだろうか?
いや知りたくもない。
そんな当時の彼ももう電車に乗って塾に行くのも3年になる。慣れたものだ。
その日も普通に電車に乗って自宅に帰るはずだった・・・・・・。
午後9時。
長い授業がやっと終わった。
適当に塾の友達と他愛もない話をしながら、駅へ向かう。
はぁ~。疲れた。
学校に行って、更に塾に行くのは凄く疲れるものである。
塾の友達は電車の中で、当時のM首相『神の国』発言など時事問題について話している。
今、私がそんな政治について話している小学生を見かけたらこう言いたい。
『ニートには簡単になれるぞ。』
乗換駅で下車する頃には、塾の友達もいなくなっていた。
ここからは彼の秘密の時間。
彼は駅のコンビニに行って、週刊誌のエロ写真を立ち読みしていた。
『ゴクリ・・・これは、すごい・・・・・・』
盛りの時期だ。勉強の疲れの息抜きという意味もかねてしょうがない事だろう。
10分位いただろうか。
彼は満足してそこを出た。
『トイレに生きたいな・・・』
もちろんただの小をしにいくだけである。
立ち小便式トイレで、立ち小便をする。
たださっきの影響からか、立ち小便ではなく『勃ち小便』だった。
すると何か違和感を感じた。
視線を感じる・・・・・・
そう隣の40代くらいのおじさんが、私の成長したムスコを見ているのである。
急いで用を足し、その場を離れた。
ホームへ降りる為に、エスカレーターに乗る。
!!!!!!!!!!
後ろから私の股間に手が!!
後ろを見るとさっきのおっさんだった。
おっさん『いいものしてるね。』
恐怖で声が出ない。
女性が痴漢された時に声が出ないと言うが、あれは正しい。
おっさん『お小遣はもらってるの?』
ここでようやく声が出た。
彼『少し貰ってます・・・』
おっさん『おじさんがいっぱいお小遣あげるから、これからおじさんの家にいこう。』
そう言ったのに、何故かおっさんは何処かに行ってしまった。
そうそこは駅員室の前だった。
そこからはよく覚えていないが、無事に帰れたのは確かだ。
おじさんは彼に対して何をしようと思ったのか?
ただのショタコンだったのか?
今でもそれは謎である。
彼はその後3年間くらい、ハゲちらかった小太りのおじさん恐怖症に悩まされたのであった。
そして10年の時がたち、彼は大学生になった。
彼は今、ロリコンである。
おわり。