前回、私はある一人のピッチャーとの出会いが一つの球団を応援するきっかけとなったと書いた。
その一人のピッチャーとは・・・・・・
千葉ロッテマリーンズ背番号54黒木知宏である。
愛称はジョニー。
私の中で最高のピッチャーは今でもこの男ジョニーである。
今でもメールアドレスにジョニーと背番号54という数字を入れているくらいだ。
私がジョニーと出会ったのは千葉ロッテマリーンズが新聞の一面に載るくらいの大記録を打ち出したあの時。
そう1998年。
もうコアな野球ファンの方はわかったかもしれない。
千葉ロッテマリーンズプロ野球ワースト記録18連敗
この前、メジャーリーグのマリナーズが17連敗した時、イチローが『ロッテの18連敗が頭をよぎった』とコメントしている。
6月13日から7月8日までの25日間一回も勝てなかったのだ。
中でも有名なのは、プロ野球記録16連敗を更新し17連敗を喫した7月7日。
今ではその日を『七夕の悲劇』と称されている。
私はその日を境にジョニーを応援する事を決め、千葉ロッテマリーンズのファンになる決意をした。
7月7日。
対戦相手はまだイチローが居た時のオリックスブルーウェーブ
先発は黒木知宏。
この連敗期間中、先発からストッパーに回され、また先発に戻ってきた。
このコロコロ換わる配置転換こそ、抜け出せない暗黒をもがき苦しんでいる象徴ともいえよう。
しかしこの無茶苦茶な起用にもジョニーは耐え、この日は8回を終えて1失点と好投していた。
打線もジョニーの好投に奮起したのか3点を取り、3-1とロッテがリードして9回裏オリックスの攻撃を残すだけとなった。
9回裏。ジョニーはマウンドへ登った。
連敗中リリーフ陣はボロボロになっていた。
この回を抑えれば、長い長い暗黒を終わらす事ができる。
そんな厳しい重圧の中でもランナーを一人出したものの、2アウトまでこぎつける。
後一人。
打席には4番プリアム。
2ストライク1ボールと追い込む。
後一球。
1分後、乾いた打球音と共にマウンドに倒れ込む黒木の姿があった。
まさかの同点ホームラン。
黒木は号泣しマウンドから立ち上がれず、コーチが肩を持ちながらベンチ裏へと帰っていった。
鳴咽はベンチ裏まで続いていたという。
その後12回裏に代打広永がサヨナラ満塁ホームランを打ち、千葉ロッテマリーンズはプロ野球新記録の17連敗を記録してしまった。
次回『俺達の誇り』