"船旅の終わり"
水曜の7:00pmに出港し、予定時刻から遅れること6時間、土曜の10:00amに入港。
やっとか。。。この思いに尽きる。約3日間、短いようで長すぎた船旅が終わった。
この3日何をしていたかって?
夢の中で爆笑して、現実にその爆笑で朝、目が覚めたぐらい笑うことに飢えていた。
ただただ流れる景色に目をやった。
この先の旅程を考えた。
この次の旅の計画を考えた。
旅の次の生き方を考えた。
寝た、食べた、ぼーっとした。
体力を使うことがなく、丸2日を1食で過ごせてしまうぐらい暇だった。
"アマゾン川"
やることがなかった船内。ルドウィキというブラジル在住英語が喋れるフランス人と仲良くなれたのは良かった。
世界でも有名なアマゾン川をただボートで進んでいるだけだった。とにかくデカい、そして汚い。僕の抱いたアマゾン川への印象は、それだけでしかなかった。もっと神秘に溢れる謎や、生物がいたのかもしれない。あるいは、それを楽しめるのはもっと奥地なのかもしれない。どちらにせよ、僕はアマゾン川をただ見ただけである。
印象的だったのは、アマゾン川で暮らす人々だ。彼らは川沿いに高床式の住居を構え、暮らしていた。時たま、1軒から3軒の家が並んでいる。村というものは存在しないのだろうか。
どこから電気が来ているのか、TVがある家もあった。
平気な顔をして一本の高い枝のない木を登る少年がいた。
川で洗濯をするおかあさんがいた。
彼らは何故か、今まで何百と見てきているであろう、僕たちが乗っている船が通り過ぎるのをじーっと眺めていた。彼らも相当暇なんだろうと思う。
"アマゾン人の遊び方"
子供たちの遊びは、ボートでひたすらアマゾン川に浮かぶこと。3歳ほどの小さな子供が1人で手漕ぎボートに乗り、大船が作り出す波の中、平気な顔して浮かんでいる。ここで生きていけば、相当な逞しさが身に付くのは想像に難くない。アマゾン塾、今後の日本の教育にどうだろうか。
時には、我々の船に近づき、フックのようなものを船にかけ、こちらの船に乗り移り、船内で遊ぶ。そして帰りも反対側の船を捕まえ家へと戻ってゆく。
彼らには人生ゲームの楽しさがわかるだろうか。金を一番儲けたやつの勝ち。その意味が彼らにはわかるだろうか。世界は、広い。
"蛇口をひねると、、、"
船内での寝床には、4種類のカテゴリー分けがされている。
エアコンなしのハンモック大部屋
エアコンありのハンモック大部屋
個室
スイートルーム
ちなみにハンモックは持参である。僕は安物のハンモックを買ったが、寝心地の悪さに耐えられず、地べたにハンモックを引いて、エアコンが効きすぎて凍えるほどの寒さの中、寝袋に包まって寝ていた。
もちろん船内には、トイレやシャワールームがある。ただ、その蛇口から出てくるのは、アマゾン川から汲み上げているであろう決して透明ではない薄茶色の水だった。
"一つの決断"
船内でこれからの旅程を考えていた。そして、一つの決断をした。
日本へ帰ろう。
一人旅もブラジルも飽きてきた。僕にとって旅で見つかるものは、次の旅でしかなかった。旅は楽しい。ただ、特段好きというわけではない。
この旅のスタイルに飽きたと言うほうが正解か。
ヒッチハイクは楽しいが、ここブラジルでは言葉の壁は相当に暑い。ホームステイも英語での会話に疲れることが少なくない。
一人旅は苦手だ。だから、ヒッチハイクをするし、人との出会いが楽しい。宿に泊まれば、日本語を話す機会は多いだろうが、僕のスタイルでは、ここ1ヶ月以上日本語を喋ったのは独り言以外では記憶にない。
それもまた、この旅の魅力ではあるが、それにはいささか飽きてきた。
よし、サンパウロを目指そう。
"次なる旅へ"
僕にはすでに次の旅が控えている。2015年3月、あるバカ野郎とともにアメリカ横断を開始する。
この旅には準備をすることが多く、日本に帰ってもやるコトはうんとありそうだ。
旅の詳細は、もう少し後に発表することにしよう。
恐らく次の旅が、近年の僕の最後の長旅になるだろう。


