アメリカを歩く人-ドリブル世界一蹴のスピンオフ企画-

アメリカを歩く人-ドリブル世界一蹴のスピンオフ企画-

すずきの修業を覗き見いただけるブログです。

2011 ヒッチハイク無一文日本一周
2012 四国88カ所巡りを3週間で完歩
2013 オーストラリアで荒稼ぎ
2014.6-8 ブラジルでひと暴れ
2014.9-3 野菜革命の修行
2015.03- アメリカを歩く人になる

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ご機嫌麗しゅう。

本日最終日。

ニュージャージー州からジョージワシントンブリッジを渡り、ニューヨーク州へと入り、少し南下して、ニューヨークシティと言えば、マンハッタン、マンハッタンと言えば、タイムズスクエアじゃん。(最終5日間くらい省略笑)

てことで、2015年3月18日にスタートしたこの旅もようやく終わりを迎えました。




【】

達成感てのは、ほんの少しだけで、もう歩かなくていいんだ。という解放感と、さて次はどうやって人生の冥土までの暇つぶしをしていこうかな。ってことを考えてるふりをしてます。

この旅、挑戦には、特別な能力は全く持って必要なく、多くの時間と少しの体力さえあれば、暇さえあれば、誰だってできることです。

できないよ。って方がいることのほうが驚きます。

確かに、僕が感じられた、僕だけの旅であったことは疑いようはありません。

人や景色、モノとの出逢いは、どれをとっても僕だけにできる体感でした。

でもそれは、日々生きているみんなに起きていることと同じです。

"旅"というものが、何かとても特別なことで、貴重な経験をしたね!!と、思っておられ、言われることが多いですが、


それぞれがそれぞれにしか感じられない瞬間を生きているのは、みんな同じです。


旅人であろうと、社会人であろうと、人と同じような出来事でも、自分が感じることと人が感じることは違う。


そう捉えることで、全ては貴重な経験になるはず?


【】

この経験を活かせ。

恐らくは、次の行動にこの経験を活かさないと、意味がないぞ。

と、大方そう言うことなんだろう。

僕としては、次に活きなかったところでこの旅が無駄になることなんて決してない。

この経験が活きていると感じるのは、明日かもしれないし、10年後、20年後かもしれない。


それに経験値をためることで何かの必殺技を会得したわけではない。


経験は、活かすものじゃなく、いつの間にか活かされているものじゃないかと思う。

それが、あの時この時の経験から来ているものなんだ。と感じるのは、ただそれに気づくだけのことなのかと。


そもそもこの旅を何のためにやったのかさえもわからない、むしろ歩く気なんてなかったことから考えれば、活かすも何もあったもんじゃない。

それでもいい。

僕の心には残った。


"歩いて良かった"


という紛れもない真実が。


【】

アメリカに来る前に婚約をするというミステリーもありまして、僕は来年結婚をすることに相成っております。

てことでね、次は金稼ぎ。ですね。

決して裕福な家庭に産まれたわけではないですが、金銭面での苦労は何不自由なく育ててもらっちゃったので、自分の家庭、いずれ産まれてくるであろう子供にもその不自由はさせません。

大人の階段、ようやく登ろうと思います。

自分のためだけに生きてきた僕が、これからは人のためにも生きる。


できる気しかしない。


人生は甘くないぞ。

と、どこかの大人が物申す。

大学を卒業し、安定を求め就職活動をし、社会にも慣れ、家庭を持ち、お小遣い制になり、、、、。


人生は甘くない。


そうつぶやく。どこかの誰か。


あの日夢見た安定は手に入ったのか。


安定を夢見るから、不安になるんだ。

安定なんてこの世に存在しない。安定感のある人生なんて面白味は少ない。


不安定でいい。


そう思っている僕に人生に甘いもクソもない。


人生は面白ければそれでいいのだ。


太陽は西から登って東に沈んでもいいのだ。


一人の女性を幸せにする。

それが次の目標でもあるが、それは死ぬまで続くことになる。

いつか僕か彼女が死ぬまで、僕には彼女を幸せにし続ける義務がある。


できる気しかしない。


その証明は僕の人生を持ってしか証明することはできない。


って、こんなこといちいち考えてなんかいられないっす。

寝たら忘れる。

笑って生きる。

史上最高の楽観主義者を目指して。


New York City,New york







と、記したのが旅の終りの二年前。(2015年10月)

現在、去年末に娘の麗が生まれ、家族3人で新しい生活をはじめている。

自分の精神年齢からすると、僕はどうやら大人の階段に登るには少々早かったようだ。



ピーターパンではいられない。



そう気づいたのは、いや、そう気付かされたのは娘が産まれて約半年後。28歳の時だった。大人としても、親としても、少しずつ階段を登りはじめています。


自分の不甲斐なさを笑い飛ばし、







と、記したのは4年前の2017年。

急に何となく自分のブログにアクセスし、ブログが完結していないこと、書きかけの未投稿記事があったことを思い出した。

現在(2021/03/21 05:44:42)
子供は2人になり、「大人になる」とほざいて、離婚届が複数回差し出された過去を振り払うため、隊長(妻)から一定の評価をしていただいているくらいには、とーちゃんとして生きていけてる気がしています。笑

アメリカに行く前にバイトをしていた八百屋で今も働かせていただいており、日々奮闘しております。

「何のためにやったの?」

の問いには

「暇だったので」

と、答える。そうすると相手の興味は削がれる。気づけばもう6年も前の話です。過去の話でしか今の目の前の相手を楽しませることができないのは不甲斐ないので、あまり披露することはありません。

ただ、アメリカ以前にも行った色々な旅も含めて、今の僕に精神面や会話のネタとして、大きな影響を与えていることは確かです。

暇だから
何となく
意味なんてない
やりたいと思った

何かに挑戦する動機なんて何でもいい

やらなければわからないことが、そこにはたくさんあると思います。

やり続けることも、途中で辞めてもいいと思う。

とりあえず経験すること

ブレブレでもいいと思う。

ブレまくって色んな経験や価値観を感じることで、いつの間にか振れ幅が小さくなり、自分が作り上げられていくもんだと。

コロナ禍でまだ先が見えない若者の皆さんにはぜひやりたいことをやるチャンスだと考えてみてほしい。

親孝行のための就職は、先に取っておいても構わない。

いつ死ぬかわからないって?

自分だって、いつ死ぬかわかりません。


一見無意味なそのやりたいこと、やってみてください。きっと大きな意味を持ってきますので。。



さて、最後数日間端折りましたが、アメリカを歩く人編これにて完結です!!!

久しぶりに文章を書いてみましたが、自分の中では悲しいくらいにレベルが劣っており、何か残念な仕上がりになりましたが、良しとします。笑

また逢う日まで。




Osaka,Japan
ご機嫌麗しゅう。

ニュージャージー州にまでこんな扱いを受けるなんて。。

あんた、、、。

あたしが思っていたよりもアップダウンさせてくんじゃないのよ!!


このギャップに精神を持っていかれそうになるが、幾度となく期待を裏切られたペンシルバニアの丘地獄で鍛え上げられた、対丘への”身のこなしケイン・コスギ風”と”マインドコントロールあがるバイブス仕立て”で何とか踏ん張り歩みを進める。


過度な期待は禁物だ、とは言いますが、期待にワクワクドキドキするのも、それを打ち砕かれるのも、その浮き沈みこそが人生の楽しみ方なのかもしれません。

フラットに走り続けるジェットコースターほど面白くないものはありません。

が、

上下左右にうねる電車ほど辛いものもありません。


あなたの人生は、どんな乗り物でどんなコースを走っていますか?


知らんがな。




そして……


雨……



ヌチャスソーーーン…………






聞こえましたね。


僕の心が砕け散った音が。

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誰やねん。


【雨のち晴れたマイソウル】

砕け散った欠片を拾い集め、新たに構築されたマイソウルは以前よりも色、輝きともに増しており、文明の利器GoogleMAP衛星モードで狙いを定めたチェックポイント、ホニャララ教会にたどり着いた。


雨でずぶ濡れた靴を脱ぎ捨てる。ふやけた足が愛おしい。


臭っ!いや、腐っ!


これか。これが男の勲章なのか。ウルトラソウルなのか…………


【突撃隣の神父さん】

中には誰もいないようだ。


ガチャ。


扉が開く。



エクスキューズミー!!


反応はない。




ズカズカと中に入る。部類としては、侵入になるだろう。

別の出口から表に出たところで、おばちゃんに遭遇。聞けば、隣のお家が管理人である神父の住まいらしく、今は外出中だが、もうすぐ戻って来る頃らしい。


何だか、感触は良さそうだ。


雨もやみ、ふやけた愛おしい腐ってる足も乾き始めた頃、隣家に一台の車が戻ってきた。


きたぞーー!!


その掛け声とともに人当たり良好型微笑に顔をセットし、御挨拶に伺う。


ハロー!


ぬぉ!!!
とてつもなく警戒している!


〇〇□△で。。。


ぬぉ!!!
受け入れる速度が猛だ!猛スピードだ!


ですので、

シャワー
キッチン
ソファ
屋根
Wi-Fi


あー固い屋根と壁があるって凄くいいよね。


ぬぉ!!!!!


携帯電話がない!!忘れた!?どこに!?ジュエナの車内だ!!

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持ってきてくれました。笑
ごめんね、おかーちゃん。ありがとう!

それにしても文明の利器、恐るべし速度だ。人生に置き換えても、人間1人で前に進む距離なんてしれてるってことか。

誰かがいて、何かがあって、それが当たり前のこの世の中。

当たり前なんて思っちゃダメですぞ。と、どこかの誰かが言うけれど、当たり前にあるからこそ、感謝することを忘れず、言動に表すこと。

そしてそれをちゃんと相手に受け取ってもらうことの方が大切なのかな。なーんて。

ちなみに僕が怒られるランキング第1位は、ごめんね、ありがとう。と伝えないこと。

経験から学ばない、それが鈴木です。


ぬぉ!!!!!

クズじゃねえか!!失礼極まりねぇぞ!!

嬉しくて喜ぶこと。感謝すること。感謝を相手に伝えること。

それができてこそ、ようやく憧れの宇崎竜童に近づけるんだよ。って誰かが言ってた。


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あーぁ、ずっと、雨。


そういえば、載ってたね。
ご機嫌麗しゅう。

苦しめられた。


が、


それにより、僕のふくらはぎはかつてないほどの仕上がりをみせている。

ふくらはぎ選手権でもあろうものなら、サッカー元ブラジル代表フッキを抑えて優勝するだろう。

そんなペンシルベニア州をようやく踏破し、ニュージャージー州へと足を踏み入れた。

もちろん、いきなり平坦な道が広がるわけではないが、何となく道が落ち着き始めた。気がしている。


【誘惑】

体のキレもよく快調に足を進めていた午前10時、1台の車が不自然に停まり、女性がこちらに向かって歩いてきた。


"リンゴとスナック持ってきたわよ!"


英語が拙い僕らだが、食べ物の名前は決して聞き逃さない。二度に渡って僕らを見かけたという自転車好きのジュエナは、軽い会話の後、続けざまにこう言った。


"もし良かったら今晩ウチに泊まってもかまわないわよ"


【決断】

ニューヨークまで残り数日、僕らのスケジュールでは1度か2度のデイオフが取れることになっている。

来週の天気が崩れるタイミングで。

と考えていたが、ふいにやってきた幸福の扉を前に我々は足を止めた。

の、二秒後。

気づけばリヤカー二台をどうトラックに積み込むか。を考えていた。

そして今、予定ルートから大きく外れた山奥のロッジを目の前にしている。

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素敵すぎるぜ。素敵なことは数あれど、素敵すぎることなんて、そうそうにないぜ。

ざわめく心。

何やら大当たりの予感です。

その予感を胸に、日曜日のこの日、ジュエナ夫妻が働く自転車屋のイベントに参加するため、文明の利器に乗り込み、ふくらはぎの筋トレで有名なペンシルベニア州へと舞い戻った。


それぞれのスタイルで自転車を楽しむ姿は、見ているだけでも十分に、、、

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いや、実に退屈だ。

決して僕らのためではないコーヒーを飲み倒し、不意に訪れたフリータイムという時間を持て余している。


スタート後、静けさを取り戻した自転車屋近辺。


休み+のどか=昼寝

この方程式はいつだって崩れることはない。


僕が優雅に寝ていたその間、石部はゴール地点でのランチパーティーの準備のため、肉体労働へと駆り出されていたらしい。


休みの日に労働をした石部がどれだけ疲れた表情で戻ってくるか、充実した睡眠以外は暇を持て余した僕には、それだけが楽しみだった。


アメリカ人の仕事量ヤバイ!!やる奴はめちゃくちゃやりよるぞ!!

と、興奮気味に帰ってきた石部。この男のモチベーションは死ぬまで枯れることはないだろう。


午後17時、イベントも無事に終わり、同じ職場で働くジュエナの旦那さんルディも合流し、帰宅。

ルディは東南アジアを中心に世界各国様々な料理を食べ歩いた結果、母国アメリカのカロリーまみれの料理には飽き飽きしているのだそうだ。

そんな美食家ルディに、ある日友人がこんな質問をしてきたそうだ。


"もし、たった1つの料理を選ばなければいけないことになったら、君は何料理を選ぶ?"


ルディはその質問に

"間違いなく日本食だ"


と、即答したそうだ。なんてたってまず、美味しい。それに胃に優しい、何より健康的なのが日本食だ。と。

わかってらっしゃいますなー。

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その夜の晩御飯は、僕らのリクエストもあり、またまたアメリカの定番家庭料理ハンバーガー。

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が、さすがは美食家夫妻。今まで食べたどのハンバーガーよりも美味しい。

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爆睡!

いよいよ近づいてきたゴール、ニューヨーク!!

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