面白いです。
絵は可愛らしいですが戦争の悲惨さを語る作品です
ペリリュー島
東洋一の飛行場があったこの地で
1944年9月アメリカ軍4万と日本軍1万が激突
この島を取ればアメリカは占領したマリアナ諸島から日本が占領するフィリピンへの攻撃の足掛かりになります。
日本軍はゲリラ作戦でアメリカ軍を釘付けする作戦。
アメリカ軍は火炎放射器や機関銃、ナパーム弾で応戦
日本軍の生き残りは34人。残りは全て戦死
アメリカ軍は1万人以上が死傷する戦いとなりました。
日本軍は徹底的に耐久を命令されて
指揮官の中川大佐は9/15〜11/24まで組織的な抵抗で耐え抜きます。
自身も膿が溜まって皆、ハエがたかるなどだったとか
最後に燃料も食料も無くなり、その餓死寸前のところでサクラサクラの打電し負傷兵とともに全員自決、健常者は全員突撃して戦死するという想像を絶する戦いです。
しかし、この物語は
その後もそれを知らない散り散りになった日本兵達。この中で終戦後も終戦を知らずに生き抜いていきます。
主人公は田丸という青年
この戦いの中を終戦後まで生き抜いていきます
これは広告で出てた一部です。
人によっては戦争の悲惨さを書いたハダシのゲンに匹敵するとのことで
これを学校に置いても良いのではないかという人もいるそうです。
気になる方は読んでみてください。
最後はちょっと涙が出ました。
アニメ化もするみたいです
介護をしていると戦争の悲惨さに遭われた人と会いました。戦闘機や爆撃機のパイロット、高射砲の射撃手、シベリア抑留された人など
皆がいうのは平和が一番。戦争なんてするもんじゃないということです。そしてあまり話したがらないです。
この本の最後に書かれたセリフ。
戦争経験者が特に自分の子供に戦争の話をしない理由がすごく刺さりました。
自分が人を殺したという事
それを自分の子供に伝える事は
とても恐ろしいことだよ。