最近の助成金ビジネスって・・・ | ◆恵社労士事務所◆社労士いちかわの思いつきブログ

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社会保険労務士 市川恵の、夢と希望と現実のブログです。
人事部にて7年採用・研修業務を経験。社労士事務所にて2年社労士業務を経験。
現在は荻窪にて恵社労士事務所を開業しています。

こんにちはー。いちかわです。いつも仕事でチャットワークを使っています。

先日、いつものようにチャットワークにログインしたところ、

「ChatWork助成金診断」の案内が表示されました。

 

そこには、チャットで自社にマッチした助成金を教えてくれること、申請の手続きの代行をしてくれることが書いてあります。

それはいいんです。やっているところも多いですし、良いサービスですよね。

申請代行は助成金専門の社労士がやるそうなので、それも良いのではないでしょうか。

 

でも、こういったサービスのほとんどが、助成金の本質を隠していると思うんです。

 

案内ページにはこのように書いてありました。

助成金とは?

  •  国や地方自治体から支給される返済不要な資金のこと
  •  国や地方自治体の施策に沿って制度がつくられる
  •  数百万円という金額を受給できるものもある

そうですね。その通り。

 

雇用保険に加入していること、社会保険に加入していることも必須ですということも記載されていて、こういったサービスの中ではちゃんと説明している方だと思いました。

 

さすがChatWork、しっかりしています。

 

助成金って、「 国や地方自治体の施策に沿って制度がつくられる」ものだから、施策にそって会社に制度を入れたり、雇用契約を変更したりすることにたいして、費用の一部が助成されるイメージなんですよ。(一部報奨金のようなものもありますが)

 

けして、「タダでお金がもらえる」ものではないんですよ~!!!!

 

じつは、よく、社労士事務所には、「助成金の下請けをやってくれないか」というような電話がかかってきます。

まあ、そうは言いませんよね。うちのお客様を紹介するので助成金の手続きをしてほしいというような感じですね。

でも、実際は下請け仕事がほとんどと聞きます。(うちは受けたことないんでよくわかりませんが)

こちらでほとんどやるから、先生は書類の作成と提出だけ!みたいなこと言われるんですが、いざ見てみると条件に当てはまらないとか、必須の書類がないとか(多いのは出勤簿・雇用契約書がないケース、残業代を支払っていないケース)、結構多いらしい。

結局、適当に社労士が作っちゃったり、その営業会社がつくっちゃったりしていることもあるみたい。

 

お客様も、

・国や地方自治体の施策に沿って制度が作られている

というところをスパッと忘れて(説明もされていないこともおおい)、

「お金がもらえる」

というところで申し込んできているから、就業規則や雇用契約書を適当に作成されることがどんなに危険なことかわからない。

 

こういう話を聞いて、弊社に相談してくれる方もいるけど、

その助成金には就業規則が必要で、うちで作るなら就業規則作成に別途費用が掛かる

とか、労務管理の整備のために顧問契約をしてほしいと説明すると、

助成金がもらえるように簡単なのを作ってもらえればいいからその金額はちょっと・・・

助成金だけやってもらいたいから顧問は考えていない・・・・

と、ご破算になるケースがほとんどです。

 

本当に、お願いだから、

 

助成金もらうなら、一切ごまかしなくちゃんとやる

が、当たり前になってほしいと思います。

じつはこういう助成金コンサルみたいな方々が増えたのもあり、

審査がどんどん厳しくなっている・・・・・・・・・

 

なお、弊社は助成金は顧問先のみ対応しています!!!

 

恵社労士事務所