「作業療法士(OT)で良かった」

そう思えたことって、正直なところあまりなかったんですね。

作業療法士って何ですか?といって胸をはって答えられる人ってどれぐらいいるのでしょうか?

最近になって私も少しは自分の言葉で説明できるようにはなっていますが・・・


作業療法って曖昧なんですよね。
「さぎょう」って何?から始まり、いろんな理屈をこねくりまわしたり。

時と場合によって要求も違ってくる。
もっと運動や手技も必要でしょといわれることもあれば、
もっとOTらしい活動を展開してほしいといわれることもある。

結局OTなんでしょ?といわれたとき、相手がイメージしている作業療法が自分と協調していない場合、とてつもなく自己崩壊を起こしてしまう可能性がある。

他職種から、
「リハビリらしく頑張ってよ!」といわれるのと、
「OTらしいことやってよ!」といわれるのでは、
作業療法士としてはインパクトがまるで違う。

「OTらしく」といわれると、なんだか言葉の意味を消化できずに力が奪われてしまうような気がするんです。

作業療法士の方なら共感してもらえるかな?


そして、作業療法って何かについて、正面から向き合って考える時期が必要となる。

リハビリテーションって何?
人の存在って何?
どうして人は作業を求めるの?

などと考えて、考えて、実践して、壁にぶち当たって、
ときに驚くほど治療場面で感動的なことが起こったりして、喜んで・・・

繰り返していくうちに、自身の体験と実感から、治療へ対する哲学が深まっていく。


単純じゃないんだ。

作業療法って。


でも視点が広がって、高まって、深まれば、
案外単純なようにも思えてくる。


作業療法士でなかったら、ここまで人の存在や世界観について考えることもなかったかもしれない。


「治療には哲学が必要なんだ。
 治療者の哲学で治療の深さが決まるんだ」