第十六回 メディア対策(後編)
メディアへの働きかけをどのように行うべきか。
僕は、様々な資料に目を通したり、人に会いに行ったりしながら
自分たちに何ができるのかを試行錯誤した。
絵本発刊から、半年ほどが過ぎたある日。
物語の執筆者・Hさんから連絡をいただいた。
絵本を紹介した記事が、福島県の新聞「福島民友」の1面
(朝日新聞でいうところ「天声人語」の位置)に掲載されたとのことだった。
早速、掲載紙を取寄せドキドキしながら記事に目を通した。
絵本の内容はもちろん、物語を通して見える禅のこころまでをも
紹介いただいた素晴らしい記事だった。
![福島民友](https://stat.ameba.jp/user_images/06/ee/10024335229_s.jpg?caw=800)
さらに、嬉しいことが起こった。
記事が出た直後から、絵本注文の電話が鳴り出したのだ。
その多くが、福島県の方でわざわざ福島民友に電話をして、
番号を調べてかけてくださった人たちである。
僕は、心でガッツポーズをしながら、
改めて、メディア対策の重要性を実感した。
プレスリリース発信のチャンスは決して多くはない。
発信する情報には、読者に届けるニュースとして
「話題性」と「わかりやすさ」が求められる。
的確なタイミングで
話題性のある切り口で
わかりやすく!
僕はこの失敗から、本当に多くのことを学んだ。
この経験を心に刻み込んだ。