第十七回 絵本プロジェクト、その後
絵本発刊から1年半以上の時が過ぎた。
まだ、大河ドラマの主役として
開基さまが登場する話は、一切出ていない。
絵本はS寺さまホームページでの販売を行っていて、
今までに数百件の注文をいただいた。
発刊直後のような多くの注文をいただいている訳ではないが、
現在でも月に数冊のペースでご請求をいただいている。
S寺さまが、学校などへ寄贈された分を加えると、
相当な数の方にこの絵本を手に取っていただいたことになる。
また、ホームページの1日あたりの平均来訪者は、
開設当初で約20名、それが今では約60名に増えた。
多い時では、1日に120名の方々に来ていただいている。
これは1ヶ月の延べ数にすると約2000名の方に、
S寺さまや開基さまの情報を発信していることになる。
“ 以前よりも開基さまの存在が注目され始めている ”
僕がそう実感することがある。
研究者、雑誌社、開基さまゆかりの方、などが
S寺の住職さまのもとを訪ねて来られているのだ。
先日も住職さまから、雑誌の取材を受けたとのお話を伺った。
早速、発売されたその記事を読んで、私はとても驚いた。
とても嬉しかった。心からワクワクした。
雑誌の取材でS寺に来られた大学教授の方が、
記事の中でこう書かれていた。
『新たな視点で大奥を考える時、この寺(S寺)の果たす役割は大きい。』
( 渡辺憲司 立教大学教授「お局さまの墓めぐり。」
月刊『東京人』平成19年7月号より)
僕は改めて想う。
そして、かなり本気で信じている。
大河ドラマの主役として、
スポットライトを浴びる日が来ることを
次回 「最終回 エピローグ 」