皆さん、おはようございます。

 

動きの遅い台風10号ですが、かなり大きなメッセージもお持ちのような気がします。それだけ、これまで信じていた事や当たり前だと思っていた事が、音を立てて壊れていくのを目の当たりにさせられる気がします。

また、従来の基準が当てはまらない状況もはっきり表面化し出してますね。

東海道新幹線の大雨による影響とかは、いまの静岡が視えない世界でいうシグナルを出してるからとも言われ、今夏40℃を記録したのもその一例だと聞いています。

宮崎や鹿児島とか四国だけではない、大きなアクションをもたらすサインに少しでも早く気付き、それに対する行動を自ら示す事が大切だと改めて感じてます。

 

台風による被害が大きくならない事を祈って、今回も米国の実際の状況と今後の予測に関する続きを~

 

 

神と悪魔の対立と化す大統領選挙

このような状況なので、トランプの支持者の間では、今回の大統領選挙は神と悪魔との戦いという宗教的な枠組みで認識されるようになってきている。ハリスが大差で圧勝すればよいが、そうではなく、僅差でトランプが負けた場合、共和党の中心であるトランプ支持者は、これを絶対に認めないであろう。悪魔の象徴であるハリスに対抗するために、暴力も含めあらゆる手段を取るに違いない。

こうしたメンタルな状況は、1861年から65年まで続いた南北戦争を思い起こさせる。周知のように、南北戦争の対立は奴隷制を巡るものであった。北部の奴隷解放論者は南部のプランテーションの奴隷所有者を、神の道から逸脱した悪魔のような存在として憎んだ。奴隷所有者は、神の元の人間の平等という大原則を踏みにじり、黒人を動物のように扱いながら、自らは敬虔なキリスト教徒のふりをしている悪魔のような偽善者として見えたのである。南北戦争の背景には、すさまじい憎しみがあった。

いま起こっているトランプの神格化の動きを見ると、南北戦争へと至る道をどうしても思い起こしてしまう。今年の大統領選挙は、2020年の選挙よりもさらに荒れるはずだ

▼過去のウエブボットのイメージから見える未来

いったいこれから、アメリカはどうなってしまうのだろうか?筆者の日本に住むアメリカ人の友人には、「あんな国には恐ろしくて戻れない」と言うものも多い。まさにいまのアメリカは、プレヤーレンの「エノクの預言」に予測されている内戦から分裂に至る軌道に入ったかのようにも見える。どうなるのだろうか?

このようなとき、かつてこのメルマガでも頻繁に掲載していたウエブボットの過去のイメージを見るとよいかもしれない。ウエブボットを知らない新しい読者もいると思うので、改めてウエブボットを紹介しよう。

ウエブボットとはなにか?

ウエブボットプロジェクトとは、多くの人々が集まるインターネットのSNSに、スパイダーと呼ばれる言語収集用のソフトウェアーを忍び込ませ、収集した言語を特別に開発した言語分析プログラムで分析し、将来どんな出来事が起こる可能性があるのか予想を試みるプロジェクトである。

ネットラジオのインタビューなどによると、当初、ウエブボットによる言語分析は、1994年、当時大手ソフトウェアー会社(おそらくマイクロソフト)のコンサルタントであり、いまはワシントン州オリンピア市で「テナックス・ソフトウェアエンジニアリング社」を経営しているクリフ・ハイが、株価の値動きの予想プログラムとして開発した。予想はかなりの確率で的中し、これが実際の株価の値動きの予想プログラムとして十分使えることが証明されたという。90年代の半ばから終わりにかけて、このプログラムはもっぱらこのような用途で使われ、それもクリフ
・ハイとその周辺の人々の間でだけ使用されていたようである。

しかしながら、次第に予想の内容が株価の値動きには限定されないことが明らかとなった。特にそれが明白になったのは2001年6月であったという。

言語分析の方法論

ウエブボットの言語分析の手法は、収集した言語の感情値を分析することにポイントがある。どの収集された単語データも、意味と同時にそれに込められた感情値を持っているという。意味と感情値はかならずしも一致しない。例えば、「離婚した妻が所有権を主張して車に乗って行ってしまった」という文と、「離婚した妻に車を盗まれた」という文はもしかしたら同じ内容を表しているかもしれないが、「乗って行ってしまう」と「盗む」ではその語に込められた感情の値がまったく異なるという。前者は、話者が状況を冷静に把握しているので感情値は小さいが、
これに比べて後者は、予期しない突然の事態の発言であることを予想させ、感情値も非常に高い。

さまざまなSNSで収集したキーワードの感情値を測定し、それを特別に開発したプログラムで処理して数値化し、その増減を明らかにするのが彼らの言語分析の方法だ。

2001年6月

2001年6月、これまで観測されたことのない異常な数値の感情値と、これまでにない長い感情値の放出期間が確認された。その期間は60日間に及び、2001年10月初旬にはエネルギーを放出してもとの状態に戻ることをデータは示していた。

このかつてないほど長い放出期間を持った感情値のデータは、9月11日の同時多発テロの前兆であったことが明らかとなった。さらに10月7日にはアメリカによる報復戦争としてアフガニスタン侵攻が始まり、この開始によって感情値の放出期間は終了した。ウエブボットプロジェクトによる言語分析の結果がはからずも的中したかっこうになった。

●近未来予測プロジェクトとしてのウエブボット

これ以来ウエブボットは、その言語分析の手法を通して近未来の出来事を予測するプロジェクトとしていわば再編成され今日に至っている。彼らは言語分析の結果を、「Asymmetric Language Trend Analysis Report(非対称型言語傾向分析報告書)」として希望者に有料で配信している。しかしいまは、この配信は終了している。読むことはできない。

しかしながら、彼らが予言の的中を保証しているわけではない。いやそれどころか、言語分析のデータにあることが実際に起こった場合でも、それを偶然の一致として無視するようにさえ勧めている。

アメリカ人の潜在意識にあるイメージの集合体

では、このようなウエブボットだが、なぜ一定程度未来の出来事を予測できたのだろうか?それはウエブボットがアメリカ人の集合的な潜在意識にあるさまざまなイメージの断片を見るための窓のようなものだからだ。

筆者は、歴史は予測不可能なブラックスワンで動くと考えている。ブラックスワンの正体は集合的な潜在意識だ。感情のエネルギーの強い潜在意識のイメージが多くの人々に共有され、その数が臨界点に達すると、シンクロニシティーが起こるのではないかと思う。

シンクロニシティーのロジックは通常の因果関係の論理とは異なる。シンクロニシティーの発動によって、潜在意識に内在するイメージが現実化するのだ。

しかし、シンクロニシティーが生成する出来事の系列は、かならず反作用を生む。出来事の連鎖を阻止する動きがかならず起こるのだ。その結果、未来は、このシンクロニシティーの作用とそれを阻止する反作用の力学で決まるように思う。

集合的に共有されている潜在意識のイメージは、SNSに集積する。その中でも特に感情値の高いもの、すなわち人々がパニックするようなイメージを抽出するのが、ウエブボットだ。大統領選挙を神と悪魔との戦いと感じ、内戦も止むなしとする感情値の高いイメージの共有が臨界点に達すると、これを実現してしまうシンクロニシティーのイベントが起こるに違いない。

●2020年から21年の混乱を予想させるイメージ

では、ウエブボットには実際に未来に予測されたイメージが実現した例はあるのだろうか?実はその例は結構多い。ちなみに、2020年から2021年にかけてはコロナの蔓延に対処するために各国でワクチンの実質的な強制接種が進められた時期だ。このとき、アメリカを始めヨーロッパ諸国では、ワクチンの強制接種に反対する大規模な抵抗運動が起こり、社会が騒然とした。ウエブボットはその11年前の2009年から2010年にかけて、まさに2020年以降の状況を思わせるイメージを描写していた。

ちなみにこれは2010年の予言として出ているが、ウエブボットは未来のイメージの断片なので、時期の予告は意味をなさない。だから、時期の指定はあえて削除した。以下が2009年のウエブボットの記述である。

「・革命の発端となる最初の抵抗運動が始まる。これは新型ワクチンの強制接種に反対する運動だ。上記したように、これは弾圧されてしまう。だが、形勢は逆転し、最終的には当局は革命によって倒されてしまう。革命は収まることはなく、流血騒ぎが相次ぐことになる。

・アメリカで勃発した革命は世界の他の地域に拡散する。カナダ、イギリス、フランス、オーストラリアの各国で革命の最初の成功例が報告されるようになる」

また、次のような記述もある。

「・生物化学兵器の一環としてウィルスがばらまかれ病気が蔓延するが、これに伴い人々のあいさつの方法が根本的に変化する。ウィルスが人間との接触を媒介にして感染する可能性があるため、握手や抱擁、そしてキスといったような直接的な接触を避けるようになる。この結果、日本文化が世界中で取り入れられ、お辞儀があいさつの一般的なスタイルになる。

・日本では古代の日本文化のいわばルネッサンスのようなことが起こり、お辞儀などの伝統的な風習に込められた深いニュアンスや、その象徴的な意味が再認識されるようになる。これは世界に広められる。

・またこの進化したインフルエンザは、オリンピックで蔓延し、そこからあらゆる地域に拡散するとのデータもある。それは、オリンピックを見るためにカナダに行った多くの人達が進化型インフルエンザに感染し、本国で広めるからである。最大の被害を受けるのはアメリカである。これは革命が起こる一つの重要な背景となる」

どうだろうか?新型コロナのワクチンの実質的な強制接種に抵抗する運動は、2020年から21年にかけて欧米圏では革命を思わせる騒乱にまで発展したが、2010年という早い時期にこのようなイメージをウエブボットが捕らえていたのは興味深い。この抵抗運動は、潜在意識にある感情値の高いイメージが臨界点に達することで、現実化したものかもしれない。