皆さん、おはようございます。

 

3月時点でのロシアとウクライナの戦況報告です。

日本の報道ではウクライナがちょっと危ういとか言われた時期なんですが、その実態とは……


3月7日 
ウクライナ戦争の最新情報、スティーブン・ブライアン最新記事
元国防次官補、スティーブン・ブライアンの最新記事だ。ウクライナの戦況のアップデートだ。必見である。

ウクライナ戦争の最新情報:3/5/2024
ウクライナのロシア陣地への反撃はほとんど失敗
スティーブン・ブライエン
3月5日
https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/FMfcgzGxRx...

ウクライナ軍による多くの反撃が、場合によっては予備兵力を用いて、契約線に沿って行われた。 まだ完全な報告ではないが、ロボティンを除いて、ウクライナ側によるロシア軍の侵攻はすべて失敗したようだ。

一方、ロシア軍はイヴァニスカ、ビロホリフカ、ベルディチェフ、ポブジェダ、ノボミキハイロフカを含む多くの村落を占領したか、近く占領する予定である。

2月28日以来、ロシア軍は3両のエイブラムス戦車を撃破しており、最新の1両は3月4日に対戦車ミサイル(おそらくロシアのコルネット)によって撃破された。 他の2両のエイブラムスは、RPG-7弾頭を搭載したロシアの低コスト無人機によってやられた。

低価格ドローンは「グール」と呼ばれている。 バッテリー駆動のクアッドコプターだ。 グールはFPV(一人称視点)ドローンである。このドローンは、姉妹機の中継ドローンと通信することができ、その運用範囲を広げ、丘陵地帯や既成市街地で効果を発揮することができる。 ロシア側によれば、グールのドローンは特殊な送信周波数を使用しており、妨害は不可能ではないにせよ、困難だという。 スヴェルドロフスク地方のロシア製メーカーによれば、このドローンの価格は約500ドル。プラスチック製で、部品の一部は3Dプリントされている。 エイブラムス戦車は1000万ドル以上する。

ドローンはまた、エイブラムスのシャーシを使ったブラッドレー戦闘車や地雷除去システムを打ち落とすのにも使われている。50台以上のブラッドレーが損傷または破壊された。

ラズベットとしか名乗らないロシア軍司令官は、エイブラムスには2つの脆弱性があると言う。 一つはエンジンルームの上の砲塔の後ろ。 もう一つは砲塔と車体の間だ。

ウクライナ軍は2月25日に最初の1両が戦場で目撃されるまで、エイブラムス戦車の使用を控えていた。 その3日後、その1両かもう1両が、戦車の履帯にRPGが命中し、エイブラムスが動けなくなった後、2発のドローンによる空爆でノックアウトされた。

ウクライナに送られたエイブラムスは、特定の機密、特に装甲保護を守るために国防総省によって劣化させられた。戦車には爆発反応装甲(ERA)が装着されていたが、EBAD装甲は1999年からペンタゴンがヨーロッパに配備されたエイブラムス戦車に装着し始めた年代物の設計である。M19 ARAT-1(およびM-32 ARATと呼ばれる湾曲バージョン)と呼ばれるこの反応装甲は、コンセプト的にはロシアのKontakt-1 ERAに似ている。 ERAキットは、国防総省の専門用語ではアーバン・サバイバル・キットと呼ばれている。 イラクでは約23両のエイブラムス戦車が損傷または破壊された。 この紛争に先立ち、国防総省は複合装甲システムがエイブラムスを守るのに十分だと考えていた。 しかしイラクでは、エイブラムス戦車は対戦車コルネットやRPGによってノックアウトされた。

国防総省は今後、M-32 ARAT装甲に頼るつもりはない。 イスラエルのラファエルと提携しているジェネラル・ダイナミクス社と契約し、ラファエルの "アーマー・シールドR "をベースにしたより先進的なERAを開発した。 ウクライナでは使用されていない。

イスラエルはメルカバ戦車にERAを実際に搭載した最初の国である。 設計者はマンフレッド・ヘルドというドイツ人だった。 ロシアはKontakt 1に始まり、Kontakt 5、そして最近ではReliktと呼ばれるシステムで追随した。ReliktはT-72BとT-90戦車に搭載可能で、2006年に採用された。ロシア軍の主力戦車T-72B3MにはReliktが搭載されている。 ウクライナ戦争で目撃されたERAのほとんどは旧型のようだ。

ERAの問題点は、戦車全体を覆うことができず、兵器がERAのタイルを貫通できないことを保証できないことだ。 戦車は高い運動性の脅威、ロケット弾、大砲、RPG-7のような古くて遅い手榴弾に直面している。

 

この続きは後日に~