まず，劇団お天気しるべより．
昨夜23時36分に東北地方を中心に
最大震度6強を記録する大きな地震がありました．
被災されたみなさまには心よりお見舞いを申し上げます．
またこのあとも，
今回の地震と同程度の大きな揺れを伴う余震が
起きる可能性が高い状況が1週間程度は続きます．
気象庁や自治体，メディアなど防災情報を適切に参考にし，
どうか安全第一でお過ごし下さい．
おはよう，青しるべだよ．
先週のブログで田島さんが寒い冬だったって言ってたけど
なんか手のひらを返したようにあったかくなって，
何やらあと1週間もしないうちに東京でソメイヨシノが
開花しそうというハナシになってるけど…
増田さん，ほんとなの？
団員の増田です．
これだけ暖かい日が続いているので，
おおむねその通りになると思います．
東京の開花予想日を気象会社各社で見てみると，
早い予想では3月17日や18日，遅めの予想で23日を
予想しています．
早ければなんと今日だぁ．
さて，結果どうなるでしょうか．乞うご期待ですね．
ソメイヨシノが開花する条件について簡単に書くと，
前年の夏頃に形成されたつぼみが
冬に一定期間しっかりと寒い中におかれて
休眠打破という過程を経て咲くための準備段階に入ります．
その後，すすみゆく春の暖かさに触れて蕾も膨らんでいき，
3月後半ぐらいに開花に至ります．
しっかりと寒い時期を経ないと休眠打破が上手くいかず，
一方で3月になって暖かさが不十分だと蕾が順調に膨らまず．
そのへんが開花の予想を難しくしているところです．
東京のソメイヨシノの開花は平年値が3月24日なので，
今年はほぼ平年並みか若干早いぐらいです．
この冬しっかりと寒かったので順調に休眠打破が行われ，
3月に入ってそれなりに暖かい日もあったために蕾も順調に成長し
ちょっと早めの開花が予想されているのでしょう．
そうなのか．
あったかければいいってもんじゃないんだねぇ．
あたたかければさっさと早く咲くんだと思ってた．
温暖化でどんどん開花が早くなっているのかなぁと．
いや，そう簡単なハナシではないんだねぇ．
温暖化になってソメイヨシノを早く見られる〜なんて
そうは問屋が卸さないわけで．
早く桜が見たかったらそのときは早咲きの桜です．
日本にはソメイヨシノが開花するより前に盛りを迎える桜がいくつかあって
増田はそんな早咲きの桜がとっても好きなのです．
なんといっても，
何も無いモノトーンに近い冬景色の中に先駆者として
ぐぐぐっと華やかに咲き誇っていくそんな強さと，
ハッキリとしたピンク色の花がとても可憐で華やか．
また，寒い時期に咲くので代謝が遅く，長く楽しむことができます．
体感でまだまだ冬だなぁと思う中で，
こうしてたくさんの鮮やかなはなを咲かせる姿を
とっても，とってもありがたく感じるのです．
すこし開花順にリレーで紹介します．
「寒桜」
花色は明るいけどしっかりとしたピンク色．
熱海の糸川遊歩道などでは
あたみ桜として1月中旬から咲き始め，
1ヶ月以上にわたり咲き続けるとても早い桜です．
「河津桜」
おそらく，早咲きの桜としてはいちばん有名ですね．
伊豆の河津に原木があります．
花色はしっかりとしたビビッドな桃色．
例年2月中旬に咲いて，3月初旬には満開に．
今年は開花は例年並みの2月中旬でしたが，
通常は3月上旬までが見頃とされる中，満開タイミングが遅く
特に神奈川県の内陸部などでは3月中旬まで見頃でした．
「足柄桜（春めき）」
いちばん好きな桜です．
明るく鮮やかで華々しい桃色．
ところどころ濃淡が混じり合う趣のある花姿は
まるでクラフトのように美しいです．
神奈川県の南足柄市で生まれ
例年3月上旬に開花し，中旬に満開になります．
今年は若干遅めの進行で，このあと3月下旬にむけて満開を迎えそう．
増田イチオシのこの桜は，
今まさしく見頃を迎えています．
神奈川県の南足柄市を中心に見所もたくさんあるので，
ぜひこの週末にでも見に行って欲しいですね！
南足柄市HP
そしてその桜バトンはこのあと
ソメイヨシノ（染井吉野）へと引き継がれます．
日本人がサクラといえばソメイヨシノと思うように，
ソメイヨシノにより強く傾倒するするのには
大きな理由が３つあると思います．
一瞬で見頃を迎えてそして潔く散る，
その刹那の美しさに惹かれるのがひとつ，
桃色やピンクと呼ぶにはあまりにも淡くはかない
イノセントな白の中にほんのりとした紅を携えた
とても繊細な花色をもつというのがひとつ．
そして，
開花の時期が卒業，入学の時期に重なるというのも
おそらく大きいかと思います．
別れ，そして出会いのセンチメンタルな季節に，
とても華やかに一斉に咲き誇って，
そして一斉に散って一面の桜吹雪に包まれる．
日本ならではの風物詩と言えるでしょう．
うん，卒業といえば桜というイメージは
染みついているなぁ．
だよね．
でもでも，そんな日本特有の風物詩から
完全に蚊帳の外に置かれている子たちがいるのを知ってますか?
増田さんが言うんだから，ほらまた沖縄の八重山?
ソメイヨシノが2月ぐらいに咲いちゃうの?
さすがだね，だいたい当たり(^_^)
でも実は，沖縄にはソメイヨシノはありません．
沖縄で咲く桜は寒緋桜（カンヒザクラ）という種類で
濃い紅色の鮮やかなとても美しい桜です．
そして咲く時期も，
石垣島だとおおよそ1月から2月にかけて．
卒業も，入学も，まったく関わらない時期に咲きます．
そんなわけで，沖縄の子供たちは
桜とは全く縁の無い別れの季節を迎えるわけです．
オレが早咲きの桜を好きな理由もそのへんにあるのかも
しれないねぇ．
代わりにといってはなんですが，沖縄では
卒業や入学の時に咲いているとってもステキな花があります．
それが「デイゴの花」
沖縄県の県花でもあります．
子供たちはこの赤いデイゴの花を見て，
このあと島を出た先に続く新たな世界に
胸を膨らませるのです．
「デイゴの花が咲き，風を呼び嵐が来た⋯」
THE BOOMの「島唄」という名曲ですが，
デイゴの花が多く咲いた年は，台風の当たり年になる
なんていう話もありますが，それはまたの機会に．
沖縄には沖縄のすてきな卒業シーンが
あるんだね〜
見てみたいなぁ．
そして今がまさにピークの早咲きの桜
「足柄桜（春めき）」
見に行かないと！
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次回も楽しみに～！
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