こんにちは!青しるべだよ。
東京都心は昨日(16日)で、16日間連続の降水を観測。
8月としては2番目に長い記録なんだって。
(最長記録は1977年8月の22日間)
正午の気温は21.7度と10月上旬並みの涼しさだったし、
日照不足と低温の夏野菜への影響が心配だね。
一方、日々熱戦が繰り広げられている夏の甲子園。
今日は佳緒里ちゃんから
甲子園のお天気にまつわるお話を聞いてみよう。
こんにちは!
お天気しるべ団員の福田佳緒里です。
明日、8月18日は高校野球記念日
1915年8月18日、大阪の豊中球場で
第1回全国中等学校優勝野球大会が
開会したことに由来するそうです。
第10回大会には会場が甲子園球場となり
第30回大会から名称が「全国高校野球選手権大会」となって
今に至ります。
さて、台風5号の影響で、
予定より1日遅れて8日に開幕した
第99回全国高校野球選手権大会。
お天気の観点からも甲子園を楽しんでみましょう。
甲子園名物「浜風」
「浜風」とは、大阪湾から甲子園球場に吹き込む海風のことです。
晴れた日の日中、日差しによって甲子園周辺の気温が上がると、
暖められた空気は軽くなって上昇。
そこへ空気を補うように、
大阪湾から内陸に向かって風が流れ込み、
特に夏は強く吹くこともあります。
球場内をライトからレフト方向に吹き、
強い時には風速10メートルを超えることもあるという
甲子園の浜風。
ホームラン性の当たりや守備に大きく影響し、
「浜風に乗った」、「浜風に戻された」などの解説も
よく耳にしますね。
この風に巧く乗せるようにバッティングすることで、
ホームランとなるケースも多く、
右打者が有利と言われています。
第78回夏の甲子園大会「熊本工業vs松山商業」戦で、
サヨナラを阻止した見事なライトからの返球は
浜風に乗ったとされ、
「奇跡のバックホーム」と言われています。
また、昼間に浜風が吹くのは、
本州付近が高気圧圏内の時。
晴れの天気が続くサインです。
浜風の影響や特徴を理解すると
より一層野球観戦を楽しめますね。
バックスクリーン上の旗のたなびく方向に
注目してみてください。
ちなみに、
「阪神タイガースの歌」にも出てくる「六甲おろし」は、
秋から冬にかけて
六甲山系の北側にたまった空気があふれ出し、
南側斜面を一気に吹き下ろす冷たく強い北風。
浜風とは逆向きになります。
六甲おろしが吹くころは野球のオフシーズンなので、
試合への影響は聞きませんが…。
甲子園の土
甲子園の土は、岡山県、三重県、鹿児島県、大分県、
鳥取県などの黒土をブレンドしたところに、
中国福建省の砂を混ぜあわせたもの。
甲子園産ではないんですね。
当初は甲子園浜でとれるものを使っていたそうですが、
土が白っぽく、そのまま使うとボールが見にくいため、
黒土ブレンドに。
雨の多い春は水はけを良くするために砂を多く、
日差しが強い夏はボールが見えやすい黒土を多く…。
季節にぴったりの土に変えられているんですって。
佳緒里ちゃんありがとう!
ところで、みんなは
「甲子園」という名前の由来、知ってる?
甲子園球場が完成したのは大正13(1924)年。
この年は十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の順列)と
十二支のそれぞれ最初にあたる
「甲(きのえ)」と「子(ね)」が60年ぶりに重なる
「甲子(きのえね)」となっていて、
縁起の良い年だったんだ。
それで、周辺地域を「甲子園」、
球場名を「甲子園球場」(当初は甲子園大運動場)と
命名したんだって。
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