おはよう!
青しるべだよ
最近東京は桜も散ってようやく暖かくなると思っていたら、
気温が真冬に逆戻りになったりで、皆さん体調は大丈夫かな?
今日は劇団員のクスイさんの登場です。
*
クスイです。
私は工事現場で働くガテン系気象予報士です。
まずは気象予報士らしく空の画像をご覧ください。
上空で水平飛行をしている時の外の様子です。
雲のてっぺんより更に高い所を飛行していて
青空の色が濃くて雲が絨毯を綺麗に敷きつめた様になって幻想的です。
そして着陸態勢に入るため、大きな積雲を避ける様に旋回しながら
徐々に高度を下げていきます。
徐々に高度を下げていきます。
いつも地上から見ている遠くの雲が間近で立体的に見られて興奮してしまいました。
ここから本題です。
昨年、私が働いていた工事現場で珍しい物を発見しました。
大きな貝殻です。
二枚合わせるとぴったり。
蝶つがいから伸びる筋の数(42本)から赤貝の様です。
深さ10m位の地中から掘削した土の中から出てきました。
小さな貝殻が掘削機のバケットに付いていた事はあったのですが
これ程大きいのは初めて見ました。
土は粘土っぽく水分を多く含んでいました。
場所は神奈川県の東部の東京都に近いJR東海道線より陸側の所ですが、
明治時代に入ってから海を埋め立てた場所ではなく、江戸時代も陸地だった場所です。
明治時代に入ってから海を埋め立てた場所ではなく、江戸時代も陸地だった場所です。
何故そんな地中深くに貝殻があるの?
江戸時代の人が食べた後の貝殻を重機の無い時代に人力で土を10mも掘って埋めた?
などと思いましたが、現実的では無いのでその地が海だった時代を調べました。
それは今から遡ること縄文時代。
現代よりも温暖な気候で海面が今より2~3m高くて
東京湾も現在より海の面積が広く、埼玉の川越や渡良瀬遊水池あたりまで
海水が来ていた様なのです。
東京湾も現在より海の面積が広く、埼玉の川越や渡良瀬遊水池あたりまで
海水が来ていた様なのです。
これを縄文海進と呼ぶそうです。
千葉県や埼玉県の内陸部で貝塚が多く発見されているのはこの為です。
その赤貝の貝殻が見つかった場所も当時の東京湾を再現した地図を見ると海でした。
どうやらその赤貝の貝殻は断定は出来ませんが
その大きさや二枚一緒と云う事から、数千年から1万年前に海底で寿命を全うし、
堆積物の中に埋もれていた貝化石と考えられます。
その大きさや二枚一緒と云う事から、数千年から1万年前に海底で寿命を全うし、
堆積物の中に埋もれていた貝化石と考えられます。
ひょっとすると数千年前の姿のままの貝殻を目の前にすると、
この貝が生きていた時代の縄文人の暮らしぶりに思いを馳せてしまいました。
この貝が生きていた時代の縄文人の暮らしぶりに思いを馳せてしまいました。
温暖な気候で食料も多かった事でしょう。
採れた若しくは獲った食料は皆が平等に分けていて諍いの無い時代だったそうです。
その後の弥生時代は農耕文化で所有という概念が生まれ諍いが起こったそうです。
争い事の多い今の世の中、平和で心穏やかそうな縄文人の暮らしに憧れてしまいました。
*
クスイさんありがとう。 次回の更新もお楽しみに。
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