廃校のグラウンドに咲く
思い出の桜
2024年4月撮影
2022年8月の豪雨により被災した
花輪線 鹿角花輪駅~大館駅間が
5月14日の始発から運転を再開しました。
運転再開当日は日曜日ということもあり
花輪線の主な利用客である通学生が利用するのは
5月15日(月)から本格的な復活といってよいでしょう。
朝の大滝温泉駅。
ようやく花輪線の日常が戻ってきました。
夕方の東大館駅。
夕方は雨が強く降ってきましたが
屋根のあるホームで待つ安心感。
9ヶ月のバス代行では、所要時間のかかり増しによる
始発便の到着時刻の繰り下げや最終便の運行時刻が早まったことにより、
学校での活動時間が制限されたことで、部活動や課外活動への影響。
特に冬期間は吹きさらしのバス停での待ち時間や乗降など
苦労と不便を強いられたので、特に通学生にとっては
ありがたい復旧になったと思います。
大雨被害の影響で8月13日から鹿角花輪~大館間で区間運休している
花輪線ですが、来年の4月か5月頃の復旧見通しであるとのアナウンスが
11月15日付で、JR東日本盛岡支社と秋田支社連名で発表されました。
一番影響を受けているのは通学のため利用している高校生。
これから厳しい冬を迎え、時刻通りに運転されない代行バスを
駅によっては吹きさらしのバス停で待たなければならない場所もあります。
代行バスの様子も時々見ますが、列車の時と比べて利用状況が芳しくありません。
かなりの高校生は、家の人の車で送迎されているものと推察されます。
先日、一番被害を受けた、十和田南駅~末広駅間の通称「女神」と呼ばれる
米代川が花輪線の護岸にぶつかる地点を確認してきました。
レールに鉄板が敷かれ、護岸を守るロックユニットが重機に乗せられ
米代川岸に運ばれているようです。
被災箇所はレールが剥がされています。
激しい濁流が護岸にぶつかったようで、路盤と護岸の間に大きな亀裂が入っていました。
工事の進捗状況で多少の変更はあるとは思いますが、いち早い復旧を待ち望んでいます。
8月13日から運休となっていた花輪線。
特に被害の大きかった鹿角花輪から大館までの区間で
代行バスが運転されるアナウンスがありました。
https://www.jreast.co.jp/ass/2022/akita/20220819_a02.pdf
運行は8月22日(月)から復旧が終わるまで。
専用の代行バスは通勤通学時間の朝夕のみの運行で、
日中は、路線バスの大館花輪線と高速バスみちのく号への振替輸送となるようです。
ちなみに盛岡から鹿角花輪までは折り返し運転がされていますので
一刻も早い全線復旧を待ちたいと思います!
※写真は2013年8月22日 代行バス 鹿角花輪行き (東大館駅前で撮影)
2022年8月13日未明、秋田県北部を中心に降った
1時間降水量90ミリに及ぶ集中豪雨(鹿角市観測史上2位)で、
小規模河川が氾濫し花輪線の路盤が流される被害がありました。
8日から断続的に降り続いていた雨の中、花輪線は運転と運休を繰り返し、
前日12日の夕方の936D(大館発16:20鹿角花輪行き)までは
徐行運転しながらなんとか運行をしていましたが、それ以降は運休となり、
深夜の豪雨で大きな被害を受けたようです。
土深井-沢尻 2022年8月14日撮影
ここは、小さな川が流れていますが、上流から流された
樹木が鉄橋に引っかかってました。
上記3点とも 末広-土深井 2022年8月14日撮影
この区間だけで何カ所も路盤が流されていました。
道路から見えるところだけでも、このような状況でしたが
他の区間でも被災している箇所もあるかもしれません。
ちなみに、9年前の2013年8月9日にも大きな被害を受けた花輪線
このときは、鹿角市で1時間降水量観測史上1位の108.5mmを記録し
今回と同じ場所やそれ以外の場所でも大きな被害を受けています。
ざっと見た感じでは、前回の豪雨ほどの被害は受けていないようですが、
それでも復旧まではしばらく時間がかかりそうです。
以下、2013年8月9日の被害写真
2013年8月9日豪雨の被害 末広-土深井 2013年8月11日撮影
2013年8月9日豪雨の被害 十和田南-末広 2013年8月11日撮影
前回は復旧まで約1ヶ月の時間を要しました。
2013年9月4日復旧 末広-土深井
前回の被災時は、高校の2学期が始まるタイミング(8月19日)で
代行バスが朝夕を中心に運転されたので、今回もそのような措置に
なるのではないかと思います。
東北各地のローカル鉄道が被災して、経営状況も厳しい中ではありますが
花輪線を含めて、各路線の一刻も早い復旧を切に望んでいます。