会話の内容 |  お転婆山姥今日もゆく

 お転婆山姥今日もゆく

 人間未満の山姥です。
 早く人間になりたい。

4月。

放置の我が庭にも春が来て、愛しい愛しいニリンソウやヒトリシズカが、元気に咲き出した。

 

彼らが生息する辺りは、この前までイトヒバや椿の樹上にごっそり積もった雪が氷塊となり、重たく冷たく固いそれがイトヒバの枝をへし折り落下し、最後まで融け残っていたところである。

 

今年は福寿草もキクザキイチゲも出てくるのが遅かった。昨年までが早すぎたのであるが。

 

可憐な花をつけるニリンソウは、そんなことは全く意に介さないように、まず葉のじゅうたんを広げていく。

やがて小さな花芽を二輪付ける。

毎年この花が楽しみで、これを見るために生きているようなものだというのも大げさではない。

 

  

 

  

 

  

 

二輪めが咲き出すと花も終盤であるが、夜に閉じて朝に開くということを繰り返すので、長い期間愛らしい花を観察できるのが嬉しい。

  

 

毎年ニリンソウが出てくると、カメラ片手に庭に出てはこうして何枚も写真に撮る。

本当に大好きな花です。

 

放置の庭にきちんと出てくれるのがなんともありがたい。

で、放置の庭には、ギョウジャニンニクも早く芽を出す。

 

  

 

気温差が激しかったので伸びも早かった。

ギョウジャニンニクの時期、娘は、それを探しにスーパーを彷徨う。

子供の頃から、癖と匂いが強いギョウジャニンニクが大好きなのである。

生育具合を見計らい連絡をする。

 

「今年も出たよ、そろそろMaxだから、届けるか送るかするよ」

 

「うーん・・・」

 

という返事があったきりだった。

週末の午後に突然電話が来た。

 

「何してたの?」

「ゆるゆると過ごしてました」

「今から行こうかな」

「え?仕事は?」

「今日は午前中健康診断で、午後は税務署寄って、このあとは休み」

 

前日に「イベリコ豚」をこれでもかと入れて作ったカレーが大鍋にあるので、夕飯の心配もない。

「気を付けておいで」

と言うと、一時間もしないうちにやって来た。

 

「美味しいバタークリームのロールケーキ買って来たよ」

といつも通りの機嫌のよさである。

まずは、そのケーキがいかに美味しいらしいかという説明を、資料(この場合ネットの口コミと写真だが)を使ってこちらのテンションを上げまくるのだ。

 

手土産は何でも嬉しいのであるが、いつも説明付きである。娘から勧められて、これはちょっと・・・というものは一度もなかったので、嬉しがって聞く。

 

・・・いつもタイトルの内容に行きつくまでが長いな。

そうそう、会話の内容でした。しかも先月の出来事だし。

続きは次にします(笑)。