誤配の件 |  お転婆山姥今日もゆく

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 人間未満の山姥です。
 早く人間になりたい。

嫁さんとの話はあれこれ続く。

 

「そうそう、この間ちょっと、え?って思うことがあったんです」

 

話を聞くと、息子がある商品をネットで注文したところ、ものすごく大きな段ボールが届き、何事かと開けて見たら

「決済も、納品書も、商品は1個なんですが、10個入ってきたんですよ」

「びっくりしただろうね、あれ10個もどうするよ」

「たまたま会社の人が来てたんですが、

 『 ラッキー 』

って言うんですよ、その人。他の人にも話したら、みんな同じ反応なんです」

 

Yちゃんは憮然としている。

 

「しれっと貰っとけばいい、それをネットで売ればいいなんて、話聞いた人が全員そう言うんですよ」

 

「Rはどうしたの」

「なんだこれ、って発送先に問い合わせましたよ、当然でしょ」

 

単価は4000円。

 

「荷物発送が3月末で、向こうで在庫調べたら年度末で大変なことになりますよ」

「そうだろうね。伝票も10個ならともかく」

「連絡したら、宅配屋さんが引き取りに来るから返してくださいって」

「あら、間違いとはいえただでさえ忙しい宅配業者さんに気の毒したね」

「そうなんです。なのに、返したって言ったら、また皆で、

 『 なんでよ、貰っとけばいいのに 』

皆ですよ」

 

「それは誰しも一瞬頭をよぎる本音だけど、ではいざ貰ったなんて言えば、ましてやそれ売りさばいたなんて言えば、そそのかしたの忘れて

 『 あんなことしやがって 』

って言うのよ、他人ってそういうものよ」

 

「そうなんですよ。 だいたいそれで予定外のお金手に入ったって・・・ そんなお金どんな顔して使うんですか? みっともないじゃないですか」

 

私はニコニコして聞いている。

そして言った。

 

「Yちゃん、あなたは真っ当です。それでいいのです。素晴らしい!!!」

 

よくよく聞いたのだが、我が息子が

「ラッキー」

と言わなかったのもホッとしたわ。

 

私は嫁さん大好きです♪