累計発行部数140万部を突破した『人は話し方が9割』を筆頭に、作家として
数々のベストセラーを手掛けてきた永松茂久氏。永松氏の人生の原点には、
物心つく頃から母親に言い聞かされた1つの教えがあったと言います。
(本記事は『致知別冊「母」2024 母の力』より一部を抜粋・編集したものですなす)
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■母が遺してくれた大切な教え
――永松さんはミリオンセラーとなった『人は話し方が9割』を筆頭に、作家として
数々の著作を手掛けてこられました。中でも、お母様やご自身の半生を赤裸々に綴った
『喜ばれる人になりなさい』には並々ならぬ思いがあったそうですね。
<永松>
もし自分の棺桶に一冊だけ入れていいと言われたら、間違いなくこの本を選びます。
僕にとって一番大切な本です。
亡き母から折に触れて言い聞かされた、僕の原点である「喜ばれる人になりなさい」という
教えについて書きましたが、執筆しながら母との思い出や言葉を振り返っていると、
涙が溢れて止まりませんでした。大きなものもらいができてしまい、一か月間は治らなかっ
た(笑)。
出版後には多くの方々から感動の声が寄せられ、感慨は一入でした。
――「喜ばれる人になりなさい」という言葉はいつ頃から言われていたのですか。
<永松>
物心がついた頃からです。ある日、母に「大きくなったら何になる?」と聞かれて
「一等賞になる」と答えた。「なんで一等賞になりたいの」「だって一等賞はすごいから」。
すると、「それじゃあ一等賞にはなれないよ」と諭されました。
不貞腐れる僕に、母はこう言うんです。
「この世には〝おかげさま〟という神様がいる。その存在を忘れたらダメ。
そしてね、いつかあなたが誰かのおかげさまになるの。一等賞は困った人を助けるために
神様がくれるものなのよ。だからあなたは喜ばれる人になりなさい」と。
――含蓄に富んだ教えです。
<永松>
だからといって、やんちゃ坊主真っ盛りだった当時は煩わしく思いました
けど、心のどこかで「人に親切にする」ことは心掛けてきたような気がします。
それからわが家の壁は、相田みつをさんの『にんげんだもの』の日めくりカレンダーなどで
埋め尽くされていました。
徳や利他、感謝といった言葉が無意識のうちに刷り込まれたのは間違いなくこの時期であり、
母の影響が大きいと思います。だから、僕がいま作家として本を書けているのは母のおかげ
なんです。
~本記事の内容~
◇冒険の20代
◇運命を変えた2つの出逢い
◇「人生に迷ったら知覧に行け」
◇感動は非効率の中にある
◇やるべきことに全力を尽くす
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~プロフィール~
◇永松茂久(ながまつ・しげひさ)
昭和49年大分県生まれ。平成13年僅か3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、15年に
ダイニング「陽なた家」を開店し、繁盛店に育て上げる。現在は作家として執筆のみならず、
次世代の著者育成、出版コンサルティング、出版支援オフィス、講演、セミナーをはじめ
数々の事業を展開。令和元年に出版した『人は話し方が9割』(すばる舎)は日販の
年間ランキング・ビジネス書部門で史上初の3年連続1位に輝く。
著書に『喜ばれる人になりなさい』(すばる舎)『君はなぜ働くのか』(フォレスト出版)
など多数。
他にも、人気の連載記事など、読みどころはたくさん!
HPも見てみてくださいね!
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