「老子と現代」 ~最新刊書籍 『活学 第一編』 より ~ | 致知出版社公式アメーバブログ

 

 

 

 

 

安岡正篤師の没後40周年を記念して
復刊された『活学 第一編』


安岡師の著書といえば、
難解そうなイメージを持たれる方もおられますが、
本書は、聴衆に向けて語られた講話録のため、
安岡師の肉声を間近に聴いているような臨場感があり、
かつ非常に読みやすいことも特長の一つです。


本書に収録されている「老子と現代」の章より、
一部をご紹介いたします。

 

 

 

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私を去ることによってこそ真に私を為す
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天は長く地は久し。
天地の能く長く且久しき所以の者は、
其の自ら生ぜざるを以ての故に能く長生す。


是を以て聖人は其の身を後にして身先んじ、
其の身を外にして身存す。
其の私無きを以てに非ずや。


故に能く其の私を成す。


     * *


「天は長く地は久し。」


インスタントはいけない。
天地の能く長く且つ久しき所以の者は、
其の自ら生ぜざるを以ての故である。


自分から色々の心を持ったり作為したりしない。


よく自然に則るから長生を得るのである。



「是を以て聖人は其の身を後にして身先んじ。」


自分が欲望や私心で先頭に立つのではない。
自分の身を後にする。


後にするから、いつの間にか人が立てる。
だから自分が先になる。



「其の身を外にして身存す。」


自分自身を考えないから、
却って自分の身を存続させることが出来る。



「其の私無きを以てに非ずや。故に能く私を成す。」


つまり人間が私利私欲、けちな考えをなくすると、
却って自分の存在を確立することになる。


自分というものを真実に打ち立てることが出来る。


余り私に走るということは、
これは枝葉末節に走ることであるから、
却って生命が短くなる。


誠にその通りであります。



人が為すと書いて偽と読みますが、
人為が偏向すると、文字通り偽になってしまう。


今日までの学問技術が、科学の名によって自然から離れて、
余りに人為になり過ぎて多く偽りであったという事が、
新しい科学によってどんどん発見されつつあります。


がわれわれは私を去ることによって、
はじめて本当に私を成すことが出来るのであります。




……………………………………
◆『活学』とは
……………………………………



1951(昭和26)年、
まだ戦後の混乱が収まらぬ
大阪の廃墟の中から安岡師を慕う若き同志が集い、
師に講義を求めたのが始まり。


国家の艱難に際し、
多忙な日々の中であったにもかかわらず、
安岡師はその申し出を快諾。


「時局時流に惑わされることなく、
 古哲先賢に学んで良知の煥発を」


と講義の方向を示し、
自ら「先哲講座」と名付けられられました。


安岡師は講義を活字にすることは
あまり好まれなかったそうですが、
それを受け止める若者たちの志は、
師の一言一言を書き留めずにはいられませんでした。


そして講座の開講100回を記念し、
選り抜かれた全23編、30万字以上に及ぶ筆録に
安岡師自らが懇切に目を通され、
1965(昭和40年)に発刊されたのが
本書『活学』です。


「旧くして新しい古典的意義を持つ
 真理の書であり、生命の書」


「現代に最も切実な指針を示す得難い今典」


ともいわれ、多くの方の
人間学のバイブルとされてきました。


球界の名将・野村克也氏
「初めて人間学を学んだ本」としても
知られています。



     * *



 『活学』のここがポイント!!


……………………………………
【1】 安岡教学の骨格的名著
……………………………………

安岡教学の骨格的名著でありながら、
長らく入手困難となっていた同書を、
半世紀以上の時を超えて復刊。

球界の名将・野村克也氏が
「初めて人間学を学んだ本」としても知られています。



………………………………………………
【2】 全608頁、30万字超の大著
………………………………………………

当初、出版委員によって数十編が集められたものの、
数編に限定することは容易ではなく、
予定を遙かに超過して23編を収録した大部となりました。
600頁、30万字を超える永久保存版です。



………………………………………
【3】 講話録なので読みやすい
………………………………………

難解なイメージもある安岡師の著書ですが、
聴衆に向けて語られた講話録のため、
安岡師の肉声を間近に聴いているような
臨場感があります。



……………………………………
【4】 豪華装幀&豪華造本
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没後40周年を記念した豪華装幀。
安岡師自らの揮毫による題字を含め、
カバーには金の箔押しを施し、
書棚にも飾っておきたくなる永久保存版です。



………………………………………
【5】混迷の現代に贈る経世の書
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戦後の混乱期(昭和26年)に始まった講座。
さまざまな内憂外患を抱え、
混迷する現代日本においても通ずる部分が多く、
一人ひとりの生き方と日本の進むべき道を
指し示す内容となっています。




………………………
安岡正篤師略歴
………………………

明治31年大阪市生まれ。大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業。
昭和2年(財)金鶏学院、6年日本農士学校を設立、東洋思想の研究と
後進の育成に努める。戦後、24年師友会を設立、政財界のリーダーの
啓発・教化に努め、その精神的支柱となる。その教えは人物学を中心として、
今日なお日本の進むべき方向を示している。58年12月逝去。


 

 

『活学 第一編』

 

 

 

 

 

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